鈴木敏文 商売の原点 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062810173

作品紹介・あらすじ

商売の本質を説く!!
激しく変化する時代に対応し、お客様の心をつかむための原理・原則を明らかにする!

小売業として初めて1万店以上もの出店を成し遂げ、日本一のコンビニとして成長を続けるセブン‐イレブン・ジャパン。周囲の猛反対を受けながらも未知の分野でプロジェクトを立ち上げ、今日に至るまでの繁栄の基盤をつくった鈴木敏文の「原点」とは何か。創業から30余年、1500回に及ぶ全体会議で語り続け、セブン‐イレブン大躍進の基盤となった「商売の奥義」を明らかにする!

感想・レビュー・書評

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  • 本当にいいことばかり書いてある。商売の4原則(品揃え、鮮度管理、クリンリネス、フレンドリーサービス)をベースに、当たり前のことを言っている。経験や、勘ではなく、データを活用すべきところ、データではなく仮説・検証繰り返して顧客思考を研ぎ澄ましていくべきところ。ナゼそうした方がいいのか、この人の言葉はその理由があるから気持ちがいい。
     ・お客様はどういう行動を取るだろうか?
     ・お客様はどう感じるだろうか
    これが原点であり、ここに応えていくことがセブン&アイを大きく成長させる原動力だったのだろう。トヨタの仕事をしていた時にも思ったことだが、少しくらい宗教っぽい企業の方がうまくいく。会社や仕事に一丸となれるのは特定の宗教との契約がない日本人の強みなのかもしれない。

  • 大局を見極めながら、凡事徹底することの大切さ

  • 商売の基本4原則とは「品揃え」「鮮度」「クリーンリネス」「フレンドリーサービス」の徹底,という基礎基本を、どうすれば組織全体で意識共有できるのか,に取り組んだ実学でした。
    自分なりの仮説・信念を持つ、お客様の立場を考え続ける・そして意見を聞く、ストアロイヤリティーの信用娘には基本を徹底すること、といった商売の基礎基本を貫くことが大事と何度も繰り返し述べられていた。

    特に気に入ったフレーズは「マーケティングをわかりやすく言えば、消費者の一人ひとりが今望んでいる事は何かを理解し,それを満足させてあげるためにはどうすれば良いのかを考え,検証し実行すること」

  • ちょっと前の本だからこそ、普遍的な内容が目を引いて至言が多く見られる。

  • これはとても参考になった。我々も個人事業主の集まりの業態と考えれば、思い当たる節が多々。

  • 鈴木敏文が商売の奥義を語った初の自らの本売ることは考えることから始まる! 商売に奇策はない! セブン-イレブンを創業し、イトーヨーカ堂を改革した日本一の経営者によるベストセラー待望の文庫化

  • 基本原則を徹底的に守る
    すべてはお客様のために
    ひとつひとつの細かな努力がお客様の満足、そして売上につながるんだなという心構えが、体得、できた感じがした
    文章も終始丁寧文で読者に語りかけるような優しい口調

  • 4062810174 250p 2006・4・20 1刷

  • 図書館で見かけて手に取った。10年前に書かれたようだが今でも通用する内容だった。いわゆるコンサルタントの著作と異なり、実際に成功した経営者の話はためになる。
    内容は結局のところ「基本」の大切さ。それが難しいんだよね。

  • かなり前に読んだ本。細部は忘れたが、今日のセブンイレブンの発展の礎となった考え方が書いてあったと記憶する。
    ようやく当地にもセブンがやってきたが、以前から利用していたチェーンの利用頻度が低下したのは事実。最終的には商品力と思う。他チェーンの姿勢はセブンとの比較・後追いばかりで、商品と顧客に向き合っていないと映る。そのセブンも満点ではないが。自分の仕事ぶりの確認の意味でももう一度読んでみたいと思える一冊。

  • とても分かりやすく書かれていて一日で一気に読むことができた◎ 一見すると当たり前のことのように思うかもしれないが、基本の基本を徹底的に押さえることの大切さを教えてくれた。

  • オススメの一言
    「いい人」というのは、仕事ができない

     「「いい人」というのは、仕事ができない」、オススメの一言にあげた言葉だが、この言葉に反論を覚える方も多くいるだろう。仕事においての「いい人」は口うるさくなく、話のわかる、そんな優しいイメージだろう。しかし、その人が自分に対して文句を言ってこない、あまり干渉してこない、だからいい人なんだと思っている場合も多くある。
     
    セブンイレブン会長の鈴木敏文は、仕事のできる人とはしっかりした自分を持っている、それを具体的に提示でき、絶対に妥協を許さない「うるさい人」だと言っている。

     著書を読んでいると、著者の妥協を許さない、徹底した仕事の様子が伺える。商品の質や、顧客のことを考えた商品配置、商品開発等もあるが、何よりも基本を確実に実行することだと著者は伝えている。ちなみにセブンイレブンは品ぞろえ、鮮度管理、クリンリネス(清潔)、フレンドリーサービスの基本四原則を掲げているが、その中の一つでも欠けたら、顧客の信用を失ってしまう、顧客が他のお店に行ってしまうのである。

     著者の徹底した仕事の様子も読んでいて驚いてしまったが、他に私が興味を持ったのはマネジメントの部分である。これからゼミナール連合会という、ゼミ大会の運営等をする組織で副委員長として活動をしていくことがこの前決まったのだが、特に人づきあいも上手くなく、どちらかというと今まで上に立つこともなく活動していた人間に何が出来るのだろうと考えていたのだが、著書の中で「相手の自発性を引き出すことができるのは、自分が仕事に対して熱意をもって取り組んでいるときだけです。」という文章を読んだとき、なんだがはっとさせられた。

     この文章の後には、自分のやりたいことを明確にし、それを熱意をもって相手に接すれば相手の協力を得られる、といった補足や、他の部分だとみんなが一つのことに関心を持ち、問題が起きた際には自分の問題として徹底的に話し合い、解決することが必要だ、というような内容も書かれているのだが、その一つひとつの言葉に説得力があり、読んでいて共感させられてしまう。

     3年生になって、サークルやバイト等で上の立場に立つことになった人も多いのではないだろうか。はっとさせられる言葉や行動が多く載っている本なので、今上の立場に立っている人も、これから先社会に出ていく人にも読んでほしい一冊だ。

  • 図書館に有り
    通読レベル1

  • 徹底した顧客主義。顧客のニーズを満たすための仮説・検証。

  • セブンイレブンの全体会議での同氏の話のなかから、精選された話題を集約している。読み進めると、おそらく「あたりまえ」と思われることばかり書いていることに気づくが、逆に「あたりまえのことをあたりまえにやる」重要性に気づかされる本。特に、顧客視点、リーダーシップという点で示唆のある言葉が多い(引用参照)

  • 以前から興味あった鈴木氏のセブンイレブンFC会議での発言をまとめた本。
    終始一貫しているのは「基本を継続して実行することが大切」ということ。
    自分はコンシューマー相手の商売ではないが、相手に関係なく必要なエッセンスが詰まっていた。

    期間をおいて再読したい。

  • セブンイレブンの人
    徹底

  • ★徹底して積み重ねていく

    突然ですが、鈴木敏文さんって何者でしょう。私は名前を見ただけではピンとこなかったのですが、本を読み始めてセブンイレブン、イトーヨーカ堂の名前が出てきて、すごい人なのではないかと思いました。彼はセブンイレブン、イトーヨーカ堂の会長だったのです。セブンイレブンやイトーヨーカ堂の名前を聞いたことがないという人はいませんよね。これほどまでの大きな企業になるためにどのようなことをしてきたのかを紹介しています。

     私は最近よくコンビニを利用します。何気なく1消費者として利用していますが、販売する側は、より商品を売ったり、消費者に気持ちよく利用してもらったりするために様々な努力をしています。セブンイレブンには基本4原則があり、品揃え・鮮度管理・クリンリネス(清潔)・フレンドリーサービスです。これらの言葉の意味がわからない人はあまりいないと思うのですが、わかっていても出来ないというのが実情らしいです。

     基本というのは、やろうと思えばできると思います。けれど続けるということが難しいです。中学や高校で、勉強をしている時や、部活をしているときに、基本が大事なのだと言われたことはないですか。私はその言葉をよく聞いていました。確かに何をするにも基本をしっかりさせることは大切だと思います。けれどわかっていても出来ないという人は多いのではないでしょうか。それを徹底して見せたのがセブンイレブンなのです。上に立つ人の努力があり基本の徹底を維持できているそうです。上に立つ人が自ら現場に立ち、密着することによって熱意が伝わり維持されていくのです。

     基本を徹底することができたなら、次に考えることは、お客さんのニーズです。売れる商品というのは季節、気温、天候、年齢層など様々な要因によって変わってきます。コンビニというからにはお客さんがその時にほしい商品をおいている必要があり、お客さんの気持ちを考えなければいけません。お客さんの気持ちを考えれば、当然信用ということも重要になります。これはもはや経済学ではなく心理学の分野と考えなければいけません。

     いつも利用しているコンビニですが、実は様々な工夫や努力がされていて驚きでした。具体的な例も出てきて、「セブンイレブンすごい!」と思えます。時間があればぜひ読んでください。

    (オススメ人: 中越 健太)

  • 基本の徹底とデータから見た仮説・検証。
    まったくビジネスはどこでも同じだ。

    そして心理学としての商品陳列、(53000円の羽毛布団と18000円のものを置くと、18000円のものが売れるが、間に35000円のものを置くと53000円のものが売れるようになる)という話が印象的

  • 繰り返しが気にならなければ良書。

  • とりあえず、前半を読みました。
    もっと早く読めばよかった。
    ト、2008.3.12

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