汚名-検察に人生を奪われた男の告白 (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062813686

作品紹介・あらすじ

なぜ検察は小沢一郎だけをつけ狙うのか?
果たして日本は法治国家といえるのか?
「検察」「政治家」「官僚」「マスコミ」の邪悪なリンクにより、汚名を着せられた政治家の人生をたどる、渾身のノンフィクション。
日本の中枢に形成された闇の権力集団の実態を、実名で、命を賭けて告発する!
権力のど真ん中にいた者が転落していく過程で体験したことは、ビジネスマンや組織に属する人間も必読の人間ドラマだ。

感想・レビュー・書評

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  • 汚名-検察に人生を奪われた男の告白。鈴木 宗男先生の著書。汚名を着せられて検察に人生を奪われた鈴木 宗男先生が立ち直ることができたのは鈴木 宗男先生の才覚があってこそ。汚名を着せられて検察に人生を奪われても立ち直ることができる鈴木 宗男先生のような方もいれば汚名を着せられて検察に人生を奪われて立ち直れないままの方もいる。権力の悪用や権力の濫用は絶対に許されないこと。

  • 面白かったですよ。
    ただ裁判の結果が正しいのか、ムネオさんの語りが真実なのかは、神のみぞ知る、ですかね。

  • 多くの人のイメージで犯罪者、少なくとも悪いイメージが残っている鈴木宗男。そのイメージを覆す内容となってます。

    もちろん鈴木宗男本人が書いてあるのだからそれで当たり前なのかもしれない。それでも、現在の検察の腐れ具合が簡単に分かる内容、鈴木宗男の政治に対する熱い気持ちの伝わることは間違いない。

    私は鈴木宗男の政策にはあまり賛同できないので、新党大地を支持する気にはならないが、彼個人は応援したいと思う(なにもできないが)。

    随所に家族愛が描かれてて若干泣ける。

    外交についても意見が述べられており、面白かったなと思います。

    先日も遠隔操作ウイルス事件で大学生が誤認逮捕されている。自白を強要されているのだ。ある日突然私も逮捕されてしまうかもしれない。そんな状況ではたしていいのだろうか。どうしたらいいんですか!

  • 佐藤優の「国家の罠」を読んだあとに読んだので、国策捜査の実態にはさほど驚かなかったが、鈴木氏の人柄がよくわかり、わりといい本だったと思う。

    検察の情報を大本営発表のごとく垂れ流す”報道”。それによってつくられた偽の”世論”を背に動く検察。世の中に公正・中立なんてあるのかな、ないな、やっぱり。しかしメディアはニュース・ソースが何らかの意図をもって流しているであろう情報を検証すべきだろう。無理か、そんなこと。

  • 一方的だし、客観的でないところもあろう。
    しかし、ぼくは泣いた。

    国策捜査ってのもこうか。

  •  佐藤優氏の「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」を読んでから興味を覚えて本書も読んでみたが、「宗男の言い分」という思いを持った。
     犯罪者とされた者にもそれぞれの主張はあると思うが、佐藤優氏と鈴木宗男氏、ふたりの主張は、かつてメディアで報道されたイメージとは大分違う内容だと思った。
     そういえば当時いろいろ流された犯罪めいた行為は、いつの間にか立ち消えになったものが多い。
     結局、鈴木宗男氏は、いろいろ噂された外務省絡みの案件ではなく、「やまりん事件」等の微罪(?)で起訴・有罪となっている。
     この一般にはわかりにくい犯罪(?)を、鈴木宗男氏は佐藤優氏と共に「国策捜査」として主張しているだが、本書にはそれなりの一貫性があるとは思えた。
     しかし、所詮は体制内の権力闘争とそれに敗れた敗者の主張にも思えた。
    ただ、本書は政治ドキュメンタリーとしてとらえ、当時の政界と検察の闘争劇としてみれば結構高い評価を得れる内容ではないかと感じた。
     本書は、現代の日本においては、政治もドラマとなることを実感させてくれる内容ではあるが、ドラマと違い、未だすっきりした完結とはなっていない点がちょっと不満である。

  • 個人(著者と佐藤優)の情熱と才覚に頼った外交は、やはり間違いなのである。(中略)当人が抜ければ、いっさい、進まないという組織は、脆弱であり、むしろ、危険ですらある。(本書より)

    著者が「あっという間に後退した」と評したロシア外交。結果から見れば国家よりも国策が優先された形になるのかな。

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著者プロフィール

昭和二十三年北海道足寄町に生まれる。四十四年衆議院議員中川一郎秘書。四十五年拓殖大学政経学部卒業。五十二年農林水産大臣秘書官。五十五年科学技術庁秘書官。五十八年衆議院議員初当選。平成元年防衛政務次官(宇野内閣・海部内閣)。二年外務政務次官(海部内閣)。四年自民党副幹事長。六年衆議院議員 沖縄及び北方問題に関する特別委員会委員長。九年国務大臣 北海道・沖縄開発庁長官(橋本内閣)。十年内閣官房副長官(小渕内閣)。十一年自民党総務局長(小渕総裁・森総裁)。十四年衆議院議員運営委員会委員長。十七年新党大地結成。同代表就任。二十一年衆議院議員八期当選。衆議院外務委員長。二十二年在職二十五年永年在職議員表彰。二十三年新党大地・真民主結党。同代表就任。二十四年新党大地に改名。同代表就任。

「2014年 『「日本の分」について考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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