- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062814140
感想・レビュー・書評
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極端だが納得する部分も多い。経済の話だが、哲学的。
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不道徳とみなされている職業や行為に対して擁護されてみると、無理くりだよ、それは……と思うものもあるけれど、言われてみればそうだよな、と思うことも多くあった。P247『企業家はいわばチャンスブローカーであり、みんなが利益を得られる機会を逃さないようにするのが彼の仕事だ。』はごもっとも。思い返せば「常識を疑い一歩立ち止まって考えること」ってほぼ無い。この本で貴重な体験ができた気がする。
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近代が生み出した人間は自由という虚構を徹底的に信じる潔さを感じた。
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●リバタリアンにとって、すべての不幸は国家によって引き起こされている。国家が小さいほど、私たちの自由と幸福は増大する。
●リバタリアニズム…人は自由に生きるのが素晴らしい。
+しかし平等も大事である。リベラリズム
+しかし伝統も大事である。保守主義
●アフリカ諸国への援助…私たちに必要なのは援助ではなく、健全な市場経済なのです。私たちを自分の足で立たせてください。
援助物資が流入すると、現地の農業、工業が競争力を失って壊滅してしまう。
患者数を水増しして発表したりも。
●チケットに定価が記載されていなかったならば、ダフ屋は存在しない。上場株式には値段が記載されていないから、大量の株式を買い、長期にわたり売り惜しみ、どんなに高値で転売しても、株式ブローカーはダフ屋とは呼ばない!
●福祉とは、大衆を支配するために権力者が用意した「パンとサーカス」であった。
●道徳哲学のせいで善意の市民が「道徳的」になれないのなら、もともとの道徳哲学が間違っているのだ。
●最低賃金法のせいで、必死に職を探し、最低賃金以下でも働きたいと願う労働者は仕事にありつくことができない。技術や資格がなく、まだ生産力が未熟な若年層が一番傷つく。
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タイトル通り
リバタリアンの立場から、非道徳的な好意・人を弁護していく。
古い議論だが、それなりに面白い。
タチバナさんの超訳はうまい。 -
一般的には悪とされる経済的行動は実は社会的に重要な役割を果たしていたり、逆に必要とされる政府の経済への介入は悪い影響が大きかったり、という内容。
極論が多いので全てには共感できないが、考え方の転換としてはとても教わることが多い。
自由原理主義の主張がわかりやすく学べておすすめ。 -
市場主義に任せればうまくいくことが沢山ある点には同意できる。でも完全に任せると、共有地の悲劇みたいなことが起きて、ろくでもない均衡状態になる気もする。
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だいぶ前に読み終わったのに読了にしてなかった。バカ〜の本と似てるかな。