マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか? クーポン・オマケ・ゲームのビジネス戦略 (講談社BIZ)
- 講談社 (2010年11月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062821438
感想・レビュー・書評
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身近な価格のウラに隠れた驚きの戦略。 というものがいったいどういうものか?この本では詳細に解説されております。皆さん、あの手この手で者を買わせようと知恵を絞っていますね。
この本は一回読んで。また先ほどもう一度読んで現在この記事を書いております。この本は中学生に世の中の経済的な動向や、企業がどのようにして売るための『戦略』というものについて、懇切丁寧に描かれていて、大人が読んでも納得がいくものだと思いました。取り上げている題材は『オマケ商法』ですとか、『牛丼チェーンの値下げ競争』に始まり、『中古ゲームソフトと廉価版のそれではどちらが得か?』という日常にテーマを絞りながらも、その鋭さに思い当たる節が多々あって、あぁ、そういうことか!!と何度も心の中でつぶやいてしまいました。
廉価版、よく言えばベスト版は中古ソフト対策で出ているのだ、ということと、時間差を利用した価格戦略、ということに大きくヒザを打ったことを思い出します。ああ、ゲームソフトを売っている会社はそうやって利益を出しているのか、と。今まで気にはなっていたんですけど、今回こうしてそのカラクリが説明されていたことで目からうろこが落ちましたね。そして、牛丼の値下げ競争についても鋭い分析が展開されておりまして。個人的に安い牛丼が食べられるのはいいんですけど、彼らはきちんと儲けを出して企業としては存続できるのかな?と最近思っていましてね。これはいわゆる『囚人のジレンマ』というやつが深くからんでいるみたいですね。
こうして消費動向を読んでいると非常に面白いものです。そして、企業が出すポイントカードで得た顧客の消費データを使って、企業側がさまざまなことを『提案』してくる、という一種の『囲い込み』戦略には空恐ろしささえ、感じました。そのほかにも、『ネットでいろいろなサービスが無料なのはなぜ?』という章の中にも、鋭い分析があって、最期まであきさせないつくりになっております。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中高生に読んでもらいたい本。経済学入門編かな。
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価格戦略について扱われた書籍は、あまりないと思います。
そのなかで、マクドナルドなどファーストフードや、任天堂などのゲーム機といった身近なテーマを選びつつ、経済学の観点から価格戦略が解説されています。
他の読者の評価が、それほど高くないのが意外です。
ちょっと経済学っぽすぎるのでしょうかね。 -
消費者の心理と、企業による販売戦略、
鳴るほどの経済知識が満載 -
図書館
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スタンプカードから始まり、おまけ商法の話、ゲームソフトによって時間的な売値の変化の違いがあるのはなぜか、ユニクロでは何で色違いの服を作るのか、商品の価値には「明確な機能」と「あいまいな価値」があり、「あいまいな価値」なほうが高値になりやすい、マクドナルドのケータイクーポンの目的は、顧客情報の取得と顧客が来店する時間帯の平準化にある、ナチュラルローソンとローソン100の話、マクドナルドやセブンイレブンよりファミマのほうがポイントカード戦略は成功しているなど、身近な販売形態をいろいろ学べて有意義だった。
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価格戦略の立て方は?
→高く買う客には高く、安くないと買わない客には安く売る
消費者に自分で選択させて、価格差別をする -
「スタバではグランデを買え!」の著者。相変わらず面白い本を書かれています。冒頭の価格差別の話から分かりやすく面白い。身近な例の取り上げ方がとてもうまいからだろう。
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非常に分かり易く、経済の仕組みを解説している。身近な症例をあげさらにそれを噛み砕いており、とても読みやすかった。
実際の仕事に置き換えても色々と、いいアイデアが浮かんでくるようなほんだった。 -
経済入門としてわかりやすい!