- Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062826228
感想・レビュー・書評
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ひとつの半導体チップをひとつの神経細胞に見立てて電子脳を創り、複雑な脳の秘密を数式で解こうとしている研究者、合原さん。
キーワードはカオス。
ある法則の中でランダムな結果が出る状態がカオス。
ただのバラバラはカオスではないという。
カオス脳を研究中。
デジタルコンピュータはいつも同じアプローチで計算し、答えもいつも同じになる。
カオスコンピュータはやる度に異なる視点から問題に取り組み、たくさんの組み合わせの中からいい答えを選ぶので、答えも毎回異なる。
どちらも長短あるが、人間の脳はカオス脳タイプだという。
数字はどこまで行っても実際の状態とは異なる。
例えば36℃と言っても、35.00000001℃~36.9999999℃の間で正確に表現しようとしたらキリがない。
その数字のズレがカオスになる。
だからラプラスの魔(完全予測)は存在し得ない。
バタフライ効果-予測可能性(ブラジルの蝶の羽ばたきがテキサスでトルネードを起す)はよくあること。
結論は、世の中何が起こるか判らない。判らないという前提に立ち、では何が出来て何が出来ないのか、何故出来ないのかを解明することで、人間をより深く理解したいということのようです。
今回はのっけから二次関数グラフが判らないと理解度が深まらなかったので、いまいち興味が持てませんでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カオス工学の専門家との対談。
カオスの専門的な話のところが難しいが、デジタルのコンピュータではできないことがアナログやカオスでその限界を広げることができそうだというのが面白い。 -
おもしろかった
2009/6/8 読了10 -
ふつーに面白い。
TV番組を本にまとめた感じですぐに読むことが出来た。