- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062830454
作品紹介・あらすじ
かげって不思議。手をひらひらさせたり、なにかを持ってみたり。かげはちゃんとわたしのまねをしてくれる。でも、いっしょに遊べたらもっと楽しいのに。
感想・レビュー・書評
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(ほぼ)文字なし絵本。
見開き上下に分かれて、現実世界と影の世界が描かれる。影遊びをするうちに両者の境界が溶けていく。想像力の翼が羽ばたく楽しい絵本でした。パチッという効果音の仕掛けも好きでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほとんど文字のない縦開きの絵本である。内容はというと、
①パチッという電気を点ける音で物語が始まる。
②上の頁には女の子、下の頁にはその「かげ」が登場する。
③上の女の子が動けば、下の「かげ」も動く。
④頁をめくるたびに、下の「かげ」の形が変わっていく。
⑤そして、上と下の世界が互いにまじわっていき・・・
ちょっと怖いような何度も読み返したくなるような幻想的で不思議な絵本。 -
かげができる
かげであそぶ
かげとあそぶ
かげとリアルが一緒になる!?
「ごはんですよー」という親の声で世界が戻る
文字の無い絵本、眺めておもしろい。 -
絵だけの絵本。小さい時に押入れの中に入ってふすまを開けたり閉めたりしながら遊んでいたのを思い出します。
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ほとんど文字の無い絵本、海外作家の本だが十分読み聞かせることができる。
文字がないので、ところどころ、解説しながら読み聞かせる。
「かげのところ、少し変わったね、どこが変わったかな」
「かげの世界がどんどん広がっていくね」
「おおかみが出てきたよ、どこに行くのかな」
「かげの世界に入っちゃったね、どんな気持ちかな」
「おおかみが帰れなくて泣いてるよ、どうする?」
文字が無いことで、子どもの想像力は広がり、ストーリーは無限に展開できる。
読むたびにそのストーリーは少しずつ違ったものになり、子どももまたちがう発見を得る。
それは、かげに支配されるちょっと怖い物語だったり、かげの世界への不思議な冒険の物語だったり、かげの世界とのつながりを描いたやさしい物語だったり、する。 -
子どもの頃(今もだが)友だち少なくって、弟ふたりだったので、女の子の遊びはひとり空想遊びをすることが多かった。
スージー・リーの「なみ」に続く、この影との戯れは、空想の中で飛び跳ねた頃を思い出して、私がココにいるって思った。母の声で空想の友だちと別れるシーンまでまさに自分!母はそういう私を心配してたから、次第に恥ずかしくなってしまったことも、切なくよみがえった。
横長の絵本だが縦に開く。上に物置の女の子。下が影。次第に何かに見たてた影が、そのものの形になっていく。
そして現実の女の子と影の妄想が、上下の垣根をこえて遊び出す。
展開も画面の構成も、アイデアもとてもよく出来ている。終わったかにみせて続きがあるのもいい。
与えられたものだけで遊ぶ今の子どもたちに、創造力をくれる絵本じゃないかなぁ。読み聞かせよりも、ひとり開いて絵本と遊んでもらいたい。 -
見開きだから出来る左右・上下対称の影。だんだん影が対称ではなくなり混濁するものの「ごはんですよー!」でいったんもとにもどるのかと思いましたか、暗闇の中には別の世界があるようでした。
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3歳〜。
字のない絵本。ロマンチック。好き嫌いがわかれるかな。