- Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062830553
作品紹介・あらすじ
リンドグレーン記念文学賞受賞作家の絵本
ちいさな死神くんは、みんなに「だいじょうぶ」と言ってあげたかったのです。――聖路加国際病院副院長、小児科部長 細谷亮太さん推薦!
きらわれ、こわがられながら、くらしてきたちいさな死神くんに、ほほえんでくれたのは、ちいさなエルスウィーズが最初でした。それが死神くんとエルスウィーズのふしぎなおしごとの始まりでした。ちいさな死神くんは、みんなに「だいじょうぶ」と言ってあげたかったのです。――細谷亮太
感想・レビュー・書評
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死にゆく人にそっと近づき、死の王国に連れて行く〝ちいさな死神くん〟は、感じのいい小さな男の子なのですが、誰もが怖がって口もきいてくれません。ある晩、エルスウィ-ズという小さな女の子を迎えに行くまでは・・・。にっこり笑って「とうとう来てくれたのね」 「怖くない?」 「ううん」エルスウィ-ズは、今までずっと病気で体が痛かったのだけど、今はもうとっても具合がよくなったと、笑顔で迎えてくれました。エルスウィ-ズは〝死神くん〟に楽しく遊びを教えてあげるうちに、すっかりお友達になり〝天使〟となって戻ってくるのでした。
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切なくてかわいいお話。死ぬ前に思い出したい。
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死神くんは、かんじのいい小さな男の子です。でも誰もその事を知りません。死を前にして、みんな怖がるからです。
そんな時、エルスウィーズと出会いました。ずっと病気で痛みを感じてきたエルズウィーズは死が怖くありません。とってもいいかんじなのです。エルズウィーズは死神くんに遊びを教えてあげました。死神くんははじめて、生きていると感じました。
けれど、エルズウィーズは次の国に旅立たなくてはいけません。いつまでも死の国にはいられないのです。一人になった死神くんは悲しい気持ちでいっぱいでした。
しかし、そこにエルズウィーズが天使となってやってきました。人が死を迎えるとき、天使が一緒にいたほうが安心するから、神様に天使にしてもらったのです。
目の前に死が迫っていたら、どう思うのか。
ほんの少し、死が怖くなくなる気にさせてくれる絵本だと思います。 -
子どもの本にはこうして意外と死神が出てくる。ステレオタイプな死神のイメージを覆す1冊。
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読了
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迎えに来た死神くんに「とうとう きてくれたのね!」とにっこり笑うエルスウィーズ。病気で痛む体が痛くなくなったから。
一緒にバドミントンをし、一緒に絵本を見る
素敵な見返しだな -
2005年オランダ銀の画筆賞
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キティ・クローザー (著), とき ありえ (翻訳)