ガラパゴス (講談社の翻訳絵本)

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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062830676

作品紹介・あらすじ

ダーウィン「進化論」のふるさと・ガラパゴス諸島は、
どのようにして現在の姿になったのか――。
 
チャールズ・ダーウィンが約200年前に上陸し、「進化論」誕生に大きな影響を与えた、ガラパゴス諸島。ここでは、地球上の他の場所では見ることのできない希少な生物や植物が数多く生存しています。生物たちは、なぜガラパゴスでのみ独自の進化を遂げたのでしょうか--約600万年前にさかのぼり、ある一つの島が生まれ、変化を遂げ、再び海の底に沈みゆくまで。この絵本では、島の一生とともにその理由をといていきます。色彩豊かで、コマ割りを使ったわかりやすいイラスト、そして詩のような文で、ガラパゴス諸島の豊かな自然を感じることができるでしょう。

訳者/福岡伸一さんからのメッセージ
ガラパゴス諸島のほんとうの姿を見ないまま、安易に「ガラパゴス化」などといった言葉を使ってはいけません。ガラパゴスは袋小路ではなく、開かれた窓でした。チャールズ・ダーウィンは、ガラパゴス諸島を訪れ、その窓から世界を眺め、はじめて気づいたのです。生物の姿かたちは不変ではない、動的なものだと。そして、変化は今もなお続いています。
たえまなく流転しつづけるガラパゴス諸島。その光と波と風を、ここまで美しく描いた本を私は知りませんでした。

感想・レビュー・書評

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  • ガラパゴスの島と生物の変遷について、600万年前から1835年までを美しい絵と共に解説している一冊。
    科学的であることを第一に据えていますが、物語として楽しめるように想像も交えて描かれています。
    ガラパゴス諸島では、火山が盛り上がって島となり移動して沈み、また新たな島が火山によって出来るということが繰り返されてきました。
    空と海から到達した生物が島独自の進化をすることで、ここにしか存在しない固有種となりました。
    そしてその固有種さえも、島ができては沈みを繰り返すことで他の島に別れてまた違った進化を遂げています。
    それを発見したのが1835年にビーグル号でやってきたチャールズ・ダーウィンです。
    生き生きとした絵で楽しく学べる一冊です。

  • 進化論とかそういった難しい事はとりあえず置いといても、動物たちや生き物に興味があるお子さんには良いのではないでしょうか。
    いろんな動物がいて、迫力がありますが、繊細なタッチな部分もあるので、手元でじっくり読んでもらうのが1番なような気がしました。そして、ガラパゴス諸島どこにあるねんで世界に興味を持ってくれるきっかけになったらいいのにねって思いました。

  • 地球って変わっていくんだ。
    生き物はすべて変わっていくんだ。
    長い年月をかけて
    そう実感させてくれる。

    「絵本で世界を学ぼう!」
    中南米 エクアドル共和国で紹介されていた本

    マンガのようなコマ割りで分かりやすく描かれている

    特別なガラパゴス
    でも特別ではないんだね

    ≪ この島の 六百万年 その一生 ≫

  • 南米エクアドルの海岸から1000キロメートル離れた<ガラパゴス諸島>(15の大きな島と100を超える小島や岩礁から成る)の生い立ち、500年万前に棲みつきはじめた生物の進化と自然淘汰の過程などを、絵物語ふうにして解りやすく教えてくれる。ガラパゴスでしか生息してしていない生物(固有種)のウミイグアナやゾウガメのこと、ビーグル号(英国海軍艦船)で島を探検したチャ-ルズ・ダーウィン(1809-1882)の『種の起源』のことも解説されており、壮大な地球と生命の神秘に触発される一冊。

  • ガラパゴス諸島のとある島が、生まれてから沈むまでを、美しい絵で見ることができる。
    ガラパゴスに住む個性的な動物たちの進化や、島自体の地学的な成り立ちも、ステップで描かれていてわかりやすい。
    巻末に進化と地学の解説もあり、学びも多かった。

  • 大人なのに読んでいてワクワクしてしまった。
    この本を読んで理解するというよりは、この本からガラパゴスの生物や地学へ興味をもつきっかけにという感じ。
    絵本をなかなか読んでくれない中学生にも勧めたい1冊。

  • さらりと読んで13分、遠くから見るには画面割りが細かい箇所もあり、読み聞かせがたやすいとは言えないが、それがこの絵本の良さでもある。読んでもらって初めて届くものもあると思われる。絵はきれいで、指さしながら読むと細かい画面割りでもわかりやすく、特に動物の進化の部分はマンガ的にも感じられ楽しんで受け止められる。表見返しの動物・裏見返しの地図、末尾の解説など、読んだあとで見せることでさらに楽しめるか。

  • ダーウィン「進化論」のふるさと・ガラパゴス諸島は、
    どのようにして現在の姿になったのか――。
     
    チャールズ・ダーウィンが約200年前に上陸し、「進化論」誕生に大きな影響を与えた、ガラパゴス諸島。ここでは、地球上の他の場所では見ることのできない希少な生物や植物が数多く生存しています。生物たちは、なぜガラパゴスでのみ独自の進化を遂げたのでしょうか--約600万年前にさかのぼり、ある一つの島が生まれ、変化を遂げ、再び海の底に沈みゆくまで。この絵本では、島の一生とともにその理由をといていきます。色彩豊かで、コマ割りを使ったわかりやすいイラスト、そして詩のような文で、ガラパゴス諸島の豊かな自然を感じることができるでしょう。

  • 読み聞かせ用。ちょっと難しかったかな。

  • 5:2 ガラパゴス諸島の成り立ちとユニークな動物たちを美しい絵とわかりやすい構成で。  6:1

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著者プロフィール

作家・イラストレーター。アメリカ・ニューハンプシャー出身。シラキュース大学でイラストレーションを学び、2001年、マンハッタンの絵本専門店で見つけた仕事をきっかけに絵本作家となる。代表作は、『Redwoods』(2009年、日本では『セコイア』として刊行、福音館書店)、『Coral Reefs』 (2011)。現在はアーティストの妻と息子と一緒にバーモント州で活動している。

「2013年 『ガラパゴス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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