- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062832489
作品紹介・あらすじ
2015年度講談社児童文学新人賞で佳作に入選し、デビューした著者の受賞後第1作。
小学5年生の響音は、中1の姉・千弦の弾くピアノの音色が、楽しく聞こえなくなってしまったことが、気がかりでならない。ピアノコンクールでもよい成績を上げることができず、そのことが原因で、家族4人の関係もぎこちなくなっていく。
そのころ、響音は「ふるさと文化祭」にオリジナル音楽劇で参加することに。練習の過程で響音は、「この音楽劇を見てほしい。ピアノの楽しさを忘れかけている姉の心に、この作品をとどけたい」と強く思うようになり、そして……。
『ピアノをきかせて』は、音楽のすばらしさ、家族のきずなや友情のたいせつさが伝わってくる作品。小学上級以上の子どもたちにぜひ読んでほしい。
感想・レビュー・書評
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児童書の存在の大事さを最近ひしひしと感じています。読書人口が減っていく中、小学校までは結構本読んでいるらしいですよ。何故それが後年迄継続されないんでしょうね。子供の頃に面白い本と出合ったらきっと本好きになると思うんですが・・・。
親の希望通りの子供になりたい子供。良かれと思って押し付けをしてしまう親。親も人間で間違いも悩みもあるという事と、自分のしたい事と自分がしている事の乖離を埋めるには声を上げるしかないという事。色々な要素が入りながらもとても優しく読めるいい本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
遠い昔過ぎて忘れていた
小5の女の子の気持ちを感じることができて
可愛くくすぐったい気持ちになった。
ピアノの発表会を控えているので
良い時期に読めたと思う。
モチベーションアップ!に繋がった。
作品中の曲をチェックしていたらチャレンジしたい曲を見つけることもできて良かった。
娘が小5になった時を想像しながら読みました。
成長が楽しみ。 -
小中合同の卒業式で聴いた姉千弦(ちづる)のピアノ演奏
しずんだように、重い音。
千弦ちゃんのピアノって、こんな音だったっけ?
ピアノに打ちこむ姉の不調が気になりつつも、6年生になった響音(ひびね)は音楽劇という新たな表現の世界に興味を持ち、友だちを誘って練習に励む
しかし、姉のようすは家族4人の関係にも影を落とし...
坂本龍一「戦場のメリークリスマス」、谷山浩子「カイの迷宮」をモチーフに、音楽のすばらしさ、家族や友情のたいせつさを歌いあげる佳品、小学校高学年から
第56回(2015年)講談社児童文学新人賞で佳作受賞後の第1作