- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062838054
作品紹介・あらすじ
MRD
それは妄想と現実を置換する、病。
第6回BOX-AiR新人賞受賞作
今日も「わたし」は仮病をつかってひとりぼっちの校庭で、空を見上げて待っている。ヘリがチームメイトと一緒に「わたし」を迎えに来てくれるのを。症状を暴走させてクラスメイト16人を教室ごと消去したっていうMRD(多重現実症)患者の少女を殺すお仕事に、「わたし」を送り込んでくれるのを――。
冒頭から破滅へのカウントダウンが始まっていく。淡々と、粛々と。広がるのは血か肉片か。読み手はただそれを受け入れるだけ。そしてその結末は。ファンタスティックなこのお話に、現実と全く関係ないことなど実は一つもないみたい――ryo(supercell)
スタイリッシュSFアクション、ついにリリース!
感想・レビュー・書評
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空色パンデミックとガンスリンガー・ガールを足したようなもの。
余計な恋愛要素が無いという点は見習うべきところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
MRDという病気の存在する世界。MRD患者と戦う女子高生たちの話。筋書きがベタというか……折角の設定をあまり活かせてなかった。残念。
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記号化された少女たちが軽く死んでいく。
それをスタイリッシュというならスタイリッシュなのかもしれないが
あまりにも死に重みがない。
ドライな文体でそう感じさせようとしているのなら成功している。
ただし文章はスピーディーというよりもブツ切れ。
面白くなくはないが、読後何も残らない。