メフィストフェレスの誘惑 英国妖異譚番外編3 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062866484

作品紹介・あらすじ

卒業を控えた最後の春祭で、シモンとヴァイオリン協奏曲を弾くことになったユウリに、使ってほしいと持ち込まれた二つのヴァイオリン。ユウリは迷うことなく、卒業生でもある天才的ヴァイオリニスト、ローデンシュトルツのものを選んだ。それは二年前の思い出に繋がるから-。同室のシモンと、わかりあえず苦しんでいた、ユウリの不安定な精神に、忍び込んだ出来事とは。

感想・レビュー・書評

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  • 最後の春祭でユウリとシモンが競演。
    でも事件?は二年前、第三学年にあがってすぐのころ、バイオリニストとの出会い。ユウリとシモンとのすれ違い。

  • 番外編ではあるが、卒業を控えた最後の春際ということで、後書きにもあったがこれで本編ラストでもいいラストだった。

  • 最後のページにひっくり返るかと思った。

    ……いつからこれはBLになった。

    と言うか、時系列がさっぱりわからんのですが、これは、最終巻の前と後とどっちなの? 卒業直前というからには、後のような気もするし……。
    だとしたら、あのラストは何だったんだ、どういうつもりなんだ、というね。

    BLっぽいけどBLにはならない、あくまでも匂わせるだけで怪しい香り、というスタンスが好きだったので、ラストの「愛してる」はどうかと……思わなくもない。行き過ぎた友情と深すぎる信頼にしては、シモンの独占欲が愛情じみている。
    ただ、続きが気になるであろうことは確かなので、第二部はやっぱり待ち遠しいのだった。読んだら、たぶん、文句言うだろうけど。

  • こんな頃もあったんだな~

  • 非常に初々しい二人の関係がなんとも楽しかったです。

  • シリーズの番外編。新シリーズが来年から(?)始まる前に3作番外編が出てます。前2作は短篇集だったりしたこともあり、本篇と同じような読み応えとはいかなかったのですが、本作は本篇ではすっかりできあがったユウリとシモンの信頼関係が築かれる過程が描かれていておもしろかった。
    新キャラの上級生も才能ある変人といった感じで好感が持てました。
    どういうテンションで新シリーズ(新章?)が始まるのかわかりませんが、この一作で楽しく待とうという気持ちが高まった。

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著者プロフィール

横浜市在住。「英国妖異譚」でホワイトハート大賞〈優秀賞〉を受賞しデビュー。シリーズ化され大人気に。主人公たちの成長に伴い、パブリックスクールを卒業した後は「欧州妖異譚」シリーズとして書き続けられている。その他ホワイトハートでは、「セント・ラファエロ妖異譚」「あおやぎ亭」がある。「ヴァチカン図書館の裏蔵書」シリーズ(新潮文庫nex)、「琥珀のRiddle]「倫敦花幻譚」シリーズ(ともに新書館)ほか著作多数。

「2023年 『シモン・ド・ベルジュはかく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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