ケータイ世界の子どもたち (講談社現代新書 1944)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879446

作品紹介・あらすじ

小中学生が覗く社会の闇。メール依存、ネットいじめ、学校裏サイト、児童売春…親や教師はどう対処したらよいか。

感想・レビュー・書評

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  • ケータイ、スマホの使い方は注意しないといけないなー

  • 「学校裏サイト」に代表されるいじめや誹謗中傷、アダルトや暴力との接触、個人情報の不用意な遺漏、フィッシング・不正請求・援交・誘拐・殺人などさまざまな犯罪の温床…。

    こういうスレットだけでなく、近ごろの事件や違法行為にケータイが絡むケースが本当に多くなっています。

    でももちろん、「ケータイがあるから事件が起こる」と考えるのは短絡でしょう。ケータイは、いわば触媒か狂言まわしに過ぎないのです。

    「悪いサイト(大人)が多い」「親の目が届かない」「社会的に運用ルールが定まっていない」など、ケータイ環境自体の不備も確かにありますが、根底にあるのはなんといっても基礎コミュニケーションの崩壊ではないでしょうか。

    本書でも、ケータイの健全な運用には

    「親子であらかじめこうした問題について話し合っておき、何かあったときに子どもが話せる信頼関係を築くことを目指すとよいでしょう。」

    と言っていますが、それがとっくに失われていることがそもそもの問題です。
    ケータイだけを取り出して論じてもしょうがないんです。

    粗有無省やメーカーによるフィルタリングへの取り組みや地域のセーフティネット(子供を「暖かく」監視する)とかいうテクニカルな対策は進められているようですが、意味がないとは言いませんが、そういう問題ではないと思います。

  • 2008年。斜め読み。

  • 学校の研究図書として購入してもらった本。

    ケータイに関わって、子ども達の心理や主要サイトについての分析、対策、フィルタリングの効果と限界など多岐にわたって系統立てて詳しく説明してあった。

    特に、「煩わしいことの価値」に納得。
    そして、便利な社会でうまくバランスを取りながら成長していくしかないという主張にも納得。

    勉強になった。

  • 本書は携帯利用に警笛を鳴らした本である。現在、スマートフォンが急速に普及しているが、当時の論調は現在の論調の全く同じだということがよくわかる。携帯利用をどうにかして抑制したい教師・保護者にうってつけの本である。ただし本の内容に科学的根拠があるかどうかには疑問を感じる。問題なのは、保護者・教師が管理・指導しないことにある。「便利だから悪い」ではなく、「正しく使えないから悪い」のだ。そこを履き違えてはならないということを感じた。

  • なかなか実態がつかみにくい子どものケータイ利用について,大変分かりやすくまとめられている.
    色々と問題は起こっているが,解決するのは困難なのかも知れない.ただし,これは携帯電話だけの問題ではなく,色んな要因が絡んでいる気がする.

  • <閲覧スタッフより>
    ケータイ、スマホ、PCも難なく使いこなす最近の子どもたちにとって、いじめの現場もサイバー化しつつある。情報リテラシーもなにも知らない子どもたちが誹謗中傷を無邪気に展開するネット空間を検証します。
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    所在番号:新書||367.6||フシ
    資料番号:10185959
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  • 内容は少し古め。でも私が学生の頃に流行っていたものだったから、
    懐かしいと思いながら読んだ。
    文章も難しくなく、さくさく読める。

    ただ、後半になるにつれて、筆者の願望が目立って飽きてしまった。
    勿論筆者の言いたいことも分かるのですが、少ししつこい気も。

    やはり、子どものことを第一に考えることが大事なんだなぁと実感。
    子どもを守るためにはどうすれば良いのか。
    ケータイを持たせただけでは安心とは呼べない、そんな社会に変化してしまった現在だからこそ、子どもを持つ親には是非読んでもらいたい。

  • ちょっと古いが日本の事例を紹介している。

  • 仕事柄、ケータイのサービスについては知識があったので、本書から新たに得た知識はあまりなかった。
    昨今の子どもがケータイで使っているサービスの概要を手軽に知りたい方にオススメ。

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著者プロフィール

1965年生。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学(教育学修士)。2010年より千葉大学教育学部教授。メディアリテラシーやディベート、環境、数学など新しい授業作りに取り組んでいる。

「2017年 『考えよう 話そう 道徳! 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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