- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062881180
作品紹介・あらすじ
女に逃げられるという天才的才能。映画の革命的異端児として生きたゴダールの足跡。ジーン・セバーグ、アンナ・カリーナ、アンヌ=マリ・ミエヴィルたち女神との物語から描く、著者初めての書き下ろしゴダール論。
感想・レビュー・書評
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ゴダールの映画は何本観ても何回観ても難しい。
「女たち」でフォーカスしてもまだ難しいが、少しずつゴダールの深みに入る手助けをしてくれる一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もっとゴダールの女遍歴を赤裸々に教えてくれるのかと思いきや、ふつうにゴダールの映画評論に近い。ゴダールの思想や普段の生活から来る考えが作品に投影されていることから、女に対する思いも作品に表現されているはずという考えなのかもしれない。しかし、女にだらしないゴダールとかキザなゴダールとかを見せてく欲しかった。残念。
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ゴダールと、彼を取り巻く女性たちから作品を語る書。
女性から霊感を得て、(彼女たちに逃げられながらも)常に進化し続ける。そんな切り口がおもしろかった。
読みやすく作品を概観するのにちょうど良い。
ゴダールは好きだけど信奉者のベタ褒めや小難しい批評はちょっと、、という方におすすめ。 -
第3章から
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ゴダール「映画史」を見るために読んだ本。
しかしあまりに素人過ぎて読んだことが映画鑑賞に全く活かされず。
ただ、これくらい気軽に読めるゴダール本はもっと増えてほしいです。 -
タイトル通りの本じゃないが、まあゴダール好きは読むべし
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仏映画の巨人 J.L.ゴダール。膨大な作品群に欠かせない女たちを巡るゴダール論。ジーン・セバーグ、アンナ・カリーナ、アンヌ・ヴィアゼムスキーなど。帯の「女に逃げられるという天才的才能」が恰も作品を撮る為の手段のようだ。
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ジーン・セバーグ、アンナ・カリーナ、アンヌ・ヴィアゼムスキー、アンヌ=マリ・ミエヴィルの4人の女性の生涯を語ることで、ゴダールの作品に言及していくという試みに惹かれました。
ゴシップ的な内容も多く、作品に対する批評も軽めでありますが、僕のような非マニアにはゴダールの作品をいったん俯瞰するにはとりあえずこれくらいでいいかと。
あとはまぁ、岡崎京子のイラストが好いよな。しかしこれは反則気味。 -
ゴダールを巡るミューズ達の肖像を描くのだが、実は現在のパートナーであるアンヌ・マリ・ミエヴィルの存在の重要性に正当にスポットライトをあてた初めての書物かもしれない。ミエヴィル以降のゴダール作品のぶっ飛び加減は、確かに60年代の作品の比じゃないもんな。ただまあ、目を覚ましていられらたら、なんだけど。