世界の鉄道紀行 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062882750

作品紹介・あらすじ

マチュピチュへの登山列車(ペルー)
クラクフから通勤電車で世界遺産巡り(ポーランド)
幻の湖を目指す中央アジアの小鉄道(キルギス)
ハワイへ行って汽車に乗る(アメリカ)
世界最高地点を行くアンデスの鉄道(ペルー)
“本家”オリエント急行に乗ったとき
(ハンガリー→オーストリア→ドイツ→フランス)
ヒマラヤの国際軽便鉄道(ネパール)
夜行列車でユーフラテス川を目指す(シリア)
昭和時代の日本へ(台湾)
ビコールトレイン往来記(フィリピン)
車窓に広がる地雷原(カンボジア)
ベールの向こうの旅順線(中国)
泰緬鉄道でミャンマーへ(タイ→ミャンマー)
線路を走る南米奥地のボンネットバス(ボリビア)
ブラックアフリカのジャングルトレイン(カメルーン)
内戦をくぐり抜けたバルカン半島のローカル線(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
テキーラ・エクスプレスの酔狂な一日(メキシコ)
家族で楽しむキュランダ高原鉄道(オーストラリア)
ベトナム北部のホテル専用列車(ベトナム)
知られざる豪華ディナー列車に揺られて(ザンビア)

感想・レビュー・書評

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  • 圧巻は「世界最高地点を行くアンデスの鉄道」。

    <目次>
    マチュピチュへの登山列車(ペルー)
    クラクフから通勤電車で世界遺産巡り(ポーランド)
    幻の湖を目指す中央アジアの小鉄道(キルギス)
    ハワイへ行って汽車に乗る(アメリカ)
    世界最高地点を行くアンデスの鉄道(ペルー)
    “本家”オリエント急行に乗ったとき(ハンガリー→オーストリア→ドイツ→フランス)
    ヒマラヤの国際軽便鉄道(ネパール)
    夜行列車でユーフラテス川を目指す(シリア)
    昭和時代の日本へ(台湾)
    ビコールトレイン往来記(フィリピン)
    車窓に広がる地雷原(カンボジア)
    ベールの向こうの旅順線(中国)
    泰緬鉄道でミャンマーへ(タイ→ミャンマー)
    線路を走る南米奥地のボンネットバス(ボリビア)
    ブラックアフリカのジャングルトレイン(カメルーン)
    内戦をくぐり抜けたバルカン半島のローカル線(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
    テキーラ・エクスプレスの酔狂な一日(メキシコ)
    家族で楽しむキュランダ高原鉄道(オーストラリア)
    ベトナム北部のホテル専用列車(ベトナム)
    知られざる豪華ディナー列車に揺られて(ザンビア)


    2014.08.08 新書巡回で見つける。
    2014.08.14 読書開始
    2014.08.18 読了

  • ボリビア、メキシコ、フィリピン、ボスニアやシリア・・・日本語の案内や紹介が、本でもネットでもほとんど見つからないようなところにまで乗りに行っているのがすごい。
    地雷原を走るカンボジアの章が印象的だった。こうして外国人が鉄道に乗れるくらいには落ち着いても、たくさんの地雷はまだ埋まったまま。
    そんな中、車掌が「屋根に上がってサンセットを見たくはないか」と誘ってくる。おそるおそる登った先に広がる光景に、著者は言葉を失う。緑の大ジャングルが、沈む太陽に赤く染められていく。日没の後は、青白い蛍の乱舞と満天の星。
    平和・・・とか、大自然・・・とか、幸福、とか、そういった単語にはならない気持ちを抱いたんじゃないだろうか。
    ただ、目の前の景色に胸を打たれるような思い。そんなものが伝わってきて、こちらまで厳粛な思いにとらわれた。
    それにしても、英語も通じないようなところへよく行くなぁ。「なんとかなるさ」的なおおらかな旅行記で、おもしろかった。

  • 新書に紀行文とは珍しい。

    豪華クルーズトレインから現地人しか乗らないようなローカル線、列車の屋根の上まで人が溢れる長距離列車まで世界各国の列車乗車紀行

    30年前、宮脇俊三が乗った列車が今では不定期運行になっていたり

    世界では(特に南米では)思い切った鉄道改革をしている。旅客運行を廃止して貨物輸送に特化したり、旅客の定期運行を極端に少なくしたり、

    上下分離でホテル経営会社が貸しきり列車を委託運行させたり

  • 11月新着

  • 文調から、一回りくらいは年嵩の人が書いているのかと思いきや、著者は年下だった。

  • 「鉄道と国家」という名著のある、真面目な鉄道研究者の紀行本ということで期待は高かったが、これは想像を超えていた。この手の書物はかなり読んだので、自分も知識としては相当あると思っていたのだが、カメルーンとかザンビアの鉄道と云われるとさすがに知らないとしか云いようがない。
    鉄道ファンとしてかなり率直に感じられるところを書かれているようで、なかなかリアルだし、ユーモラスな表現が面白い。

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著者プロフィール

昭和50年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻博士後期課程単位取得退学。日本及び東アジアの近現代交通史や鉄道に関する研究・文芸活動を専門とする。平成7年、日本国内のJR線約2万キロを全線完乗。世界70ヵ国余りにおける鉄道乗車距離の総延長は8万キロを超える。平成28年、『大日本帝国の海外鉄道』(現在は『改訂新版 大日本帝国の海外鉄道』扶桑社)で第41回交通図書賞奨励賞を受賞。 『鉄道と国家──「我田引鉄」の近現代史』(講談社現代新書)、『旅行ガイドブックから読み解く 明治・大正・昭和 日本人のアジア観光』(草思社)、『宮脇俊三の紀行文学を読む』(中央公論新社)、『アジアの停車場──ウラジオストクからイスタンブールへ』(三和書籍)、『「日本列島改造論」と鉄道──田中角栄が描いた路線網』(交通新聞社新書)など著書多数。日本文藝家協会会員。

「2022年 『アジアの一期一会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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