- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062910019
作品紹介・あらすじ
極悪人も本当に救われるのか?!愛と暴力、罪と罰に苦しみながら、時代の激流に挑む青年の魂の彷徨。
感想・レビュー・書評
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ほとんど終わりのほうでやっと『親鸞』という名前がでてきました。
ですので、この本は『親鸞が親鸞になるまで』といったところでしょうか。
実は私の祖母は浄土真宗のお寺の娘なんですが
私は子どもの頃からキリスト教の日曜学校に通い
短大はキリスト教でした。
おばあちゃん、ごめんなさい。
でも、こうしておとなになると、親鸞に興味持ったりします。
間違いなく、続編がでるでしょう。
内容なんですが、良寛さまみたいなおだやかな雰囲気を想像していましたが、結構激しかったです。
ディズニー映画みたいな場面もあって、面白かったです。
そして、残酷な場面もあり、うなされて寝言を言ってしまいました。
背中からナイフで刺される夢でした。
フィクションとして読んだら、楽しいかもしれません。
親鸞の教えについては、他の本で読んでみたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結婚して親鸞と名のった。法然という師匠の教えを学ぶまでのいきさつが描かれている。これからの親鸞も楽しみである。
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親鸞は仏の真の姿を求め続け、どれほど修行に打ち込もうとも、
おのれの消えない迷いに苦悶しながら、その先に何を見出したのだろうか。
平易な文章でありながら、描かれる人物達は実に生き生きとしていて
大変読応えがあると思いますよ。
中高生でも十分読めるはずです。 -
親鸞聖人没後750年ということで、平安時代のことなのでおそらく残っている史実をもとに沢山のストーリーが肉付けされていると思う。おそらくフィクションが多いとも思う。
しかしながら、この本で親鸞聖人が法然上人と出会い親鸞聖人になっていく姿が人間らしい悩みや苦悩とともに描かれている。
生きていく上での悩む苦しみにもがく今の人、理不尽や不条理の中で苦しむ今を生きる人への救いにも思える。
流行りの癒し系ではなく、歴史の中に生きた1人の苦悩する僧の話しという読み方もできる。
仏教的に難しいことはわからないが、疲れた時に許され救われる一冊。
仏教の本と思わずに読んでもいい本。 -
下巻はいっきに読み終わった。
もっと堅苦しい本かと思ってましたが、読みやすい歴史小説でした。 -
2023/4/1
他著者の親鸞も読みたい。 -
上下巻で構成された本編は、上巻の始まりと同様に、終幕は鴨川の河原であった。
幼き頃の河原での出会いが、本編では、別れの場として描かれている。
この場面は、読者にすら、物語を走馬灯のように思い起こさせる。
親鸞と共に、物語を歩んできた登場人物達は、それほど多くは無い。
一方で、そのわずかな人々の繋がりこそが、この物語を繰り返しダイナミックな流れの中で進める力にもなっていたことに気づく。
京を舞台にした物語は、ここで幕を閉じる。
次に続く物語は、北陸と関東へ続くのであろう。
浄土真宗の宗祖親鸞を描いた物語は、古今様々に有った。
もちろん、本山の所有する正当な伝記である御絵伝や、御伝承もあるだろう。
最も有名な著作であったのは、吉川英治の著作だっただろう。
本作は、その物語としての展開の面白さもさることながら、宗門の伝記で重要な出来事とされる場面や押し絵の根幹に繋がる文言もふんだんに盛り込まれている。
読み物の面白さと同時に、真宗の勉強にもなる。
本気の著作とは、あるいはこうして万人を納得させるものなのだろう。 -
帯に全国27新聞に連載、二千四百万人読者が熱狂した長編と書いてあるが、あながち大袈裟でもないような気がする
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法然上人ら浄土教は上皇の逆鱗に振れ弾圧を受ける。
善信は法然から「選択本願念仏集」を書き写す許可をもらうが、ついには越後へと流刑となる。 -
極悪人を許せる法然、親鸞を凡人である私には理解出来ない。この本を読んで少しでも善行出来ればと思う。