平城京と木簡の世紀 日本の歴史04 (講談社学術文庫)

著者 : 渡辺晃宏
  • 講談社 (2009年1月8日発売)
3.86
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062919043

作品紹介・あらすじ

日本の八世紀は、中国を範とした律令制を、日本の実態に適うように試行錯誤した、日本型律令国家の建設期である。この間の歴史は平坦ではなく、遷都が繰り返され、変や乱も相次いだ。木簡や文献史料、発掘の成果等により、天武天皇が飛鳥に都を造営してから、桓武天皇が平安京へと都を遷すまで、平城京の時代を中心に、古代国家百年の歩みをたどる。

平城京と木簡の世紀 日本の歴史04 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 0巻から3巻までの新たな古代世界像の提示に対する圧倒的な熱量と比較すると、無難に通史を描いたという印象でした。著者の専門とする木簡の読解についてはかなり踏み込んでいますが、それが当時の役人の生活や彼らの抱いていた世界像、そして朝廷の目指す政治理念の理解に結びついて叙述されているかというと、少し物足りなく感じました。

  • 日本の8世紀は、中国を範とした律令制を、日本の実態に適うように試行錯誤した、日本型律令国家の建設期である。この間の歴史は平坦ではなく、遷都が繰り返され、変や乱も相次いだ。木簡や文献史料、発掘の成果等により、天武天皇が飛鳥に都を造営してから、桓武天皇が平安京へと都を遷すまで、平城京の時代を中心に、古代国家百年の歩みをたどる。

  • 前巻までとは違い、資料の充実もあって一気に中身の濃密さが増してくる
    唐に習い、あるいは否定しながら小さな国を運営しようとしているが、この時期の発展の大変さが現れている

  • 「借」(大学の図書館)。

    日本史学び直しシリーズの一貫で読んだ。

    かなり政変やら改革がおおい時代だなという印象。

    かなり表面的な日本史を習ってきたのだなと痛感。

  • 久々に読む講談社学術文庫版「日本の歴史」。この巻は8世紀、奈良時代の途中までを記述する。
    壬申の乱から権力を獲得した天武天皇から聖武天皇のあたりの代は、比較的世は穏やかであったように見えるが、その後の政権争いはかなりひどく、たくさんの人名が出てきては消えてゆく。
    聖武天皇の人物像が印象深かった。奥さんの光明子(不比等の娘)の影響から深く仏教に傾倒し、経本を書写したり、あちこちの寺に参詣したり、大仏建立に熱中したり。著者は冤罪から滅ぼされた長屋王に関して、自らの責を深く悔いたのではないかと推測しているが、なんとも哀れな感じがする。
    しまいには政治をおろそかにしてまで信仰に没頭した挙げ句、出家して退位してしまうその姿は、なにか胸を打つものもある。
    ずっとあとに頭角をあらわした道鏡は逆に、実にあやしげな、出世欲に翻弄された坊主。この人のイメージは、相当なクセモノ。

    この本の著者は木簡の蒐集と解読が専門であるらしく、木簡に関わる記述がときおり入ってくるが、正直言って興味を持てなかった。
    それに対し、この巻の扱う時代に成立している古事記や万葉集などについては、歴史的事実をあかす面でしか言及されず、これらの内容に示されている当時の人びとの精神世界については、なにも解説がない。
    膨大な歴史的事実を記述するだけで精一杯なのかもしれないが、通史を書いているのだから、万葉集の中身までもちゃんと解説してくれないのは片手落ちというものではないだろうか。
    主観的すぎても問題だろうけれども、世の歴史書があまりにも教科書的になってしまうから、歴史に興味を持てない子どもたちばかりになるのではないかと思う。

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