- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062919067
作品紹介・あらすじ
平安時代中期、『源氏物語』や『枕草子』など、すぐれた古典はどうして生まれたのか。栄華を誇った藤原道長はどのように権力を掌握したのか。貴族の日記や古文書の精緻な読解によって宮廷を支えた古代国家のシステムを解明、日本の古典文化の形成に重要な役割をはたした中国文明との交流に迫る。貴族政治の合理性を鮮やかに描く平安時代史研究の劃期。
感想・レビュー・書評
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[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
本書では平安時代の宮廷社会についてが書かれている。
全体を通じて、藤原道長が出てくるのが印象に残っているが思っていたよりも朝廷の政務がしっかりと運営されおり、公家も精力的に政務を行っていることには驚いた。
『源氏物語』や『枕草子』を読んだだけで平安時代の貴族の事を知ることはできないと感じた。
それと貴族がまめに日記を書いていたのは政務についてを子孫に継承するためだったわけだが、巡り巡って、現代の歴史家が平安時代の政務や社会を知るための資料になっているのは非常に良いことだと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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平安時代中期、「源氏物語」や「枕草子」など、すぐれた古典はどうして生まれたのか。栄華を誇った藤原道長はどのように権力を掌握したのか。貴族の日記や古文書の精緻な読解によって宮廷を支えた古代国家のシステムを解明、日本の古典文化の形成に重要な役割をはたした中国文明との交流に迫る。貴族政治の合理性を鮮やかに描く平安時代史研究の劃期。
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「借」(大学の図書館)。
日本史を勉強し直しているため読んだ。
藤原摂関家の時代に焦点。
個人的には文化史もあり、面白かった。
三蹟の1人の藤原行成についてのエピソードもあり満足。 -
よき入門書。
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このシリーズ、久々に続きを読んだ。この巻は平安中期、摂関政治によって藤原氏が栄え、枕草子、源氏物語などの文学も花開く。波乱がつづく歴史描写というより、この巻は比較的穏やかな、静止に近いような時空間の中での文化状況の描写に捧げられている。
藤原行成が「わが朝は神国なり」と記す「神国思想」がこの時代に出現する。もちろん、ここでの「神」とは神社にまつられる民俗的なあまたの神々のことである。ふつう近代以前の社会、とりわけ「未開社会」においては、どの世界もたいてい「神」をあがめており、自分たちは神々の足もとに住む生物である、という認識はごく普通のものだから、「神国」なる思想自体は何も特殊なものではない。ただ、近代以降の知を踏まえた無神論者たちが「神国」などと言い出すとろくなことはないが・・・。
この巻は文章が読みづらかった。妙な人名や役職名が頻出し、ページが漢字だらけになってしまうのは仕方がないのだが・・・。
やはり地理-歴史はどうしても苦手だ。 -
日本の歴史(06)
道長と宮廷社会 平安時代中期
ISBN:9784062689069
・大津透(著)
講談社
2001/04/10出版
396p 19cm(B6)
◆要旨 (「BOOK」デ−タベ−スより)
『源氏物語』や『枕草子』など秀れた古典がなぜ生まれたのか。栄華を誇った藤原道長は、どのようにして権力を掌握したか。宮廷を支えた古代国家のシステムを解明し、中国文明との交流の中で宮廷貴族が生み出した日本の古典文化を鮮やかに描く。
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◆目次 (「BOOK」デ−タベ−スより)
第1章 道長の登場
第2章 一条朝の名臣と貴族社会
第3章 宮廷社会を支えたもの
第4章 王朝の文化
第5章 道長のあとに