仏典のことば さとりへの十二講 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062919951

作品紹介・あらすじ

人はなぜ迷い、悩むのか。苦しみは自分の感覚器官が生み出す欲望に執着することで起こる。万物が流転する世間では、すべてが互いにつながりをもち、支え、対立し、そして助けあって存在している。そこに「私のもの」など何もない-。仏教の基本教理を表す十二のことばを通して、無限の広がりを持つ釈尊の教えを平易に説く、現代人必読の仏教入門。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた。何か救われた

  • 2013年80冊目

  • 帯文:"この本はきっと心のよりどころになる。" "こころの名著"

    目次:はじめに 三法印―存在の三つの命題、第1講 諸行無常―世間は流転している、第2講 衆縁和合―永遠不滅のものはない、第3講 無明即煩悩主―迷いのもとは無明、第4講 諸法皆空―世間は夢のごとし、第5講 不二法門―解脱は一味である、…他

  • 仏教の基本思想を様々な仏典を引用して解説してあり、仏教思想の初心者にも分かりやすいと思います。
    所々に、釈迦が始めた仏教思想に従っていない日本仏教界の現状に関して述べられており、同意できました。
    さらに、初期仏教、大乗仏教の違いを知るためには、バウッダ[佛教] (講談社学術文庫)を読めばいいと思います。

  • 諸行無常とは世間無常と言い換えられる。世間無常とは自立自存して永遠に存在し続けられるものは世間には何ひとつないことをいう。
    人についていえば、過去の行いの結果として現在の生存がある。これは自分の意思によるものではない。人は宿命的な生存で生存中の行いがまた次の未来の生存を生む。この繰り返しが輪廻である。
    常によく気をつけ、自我に執着する見解を打ち破って、世界を空であると観察せよ。
    人々の心はいつもざわめき、おびえているが、釈尊の心は一切の迷いや惑いがなく、清しく静寂であり、不動の境地にあり、永久に世間に生き続けるとも述べている。
    仏教は神がなくても救われる教えを説く宗教である。ここにキリスト教やイスラム教との大きな違いがある。
    世間を離れて人は生きていけない。世間のほかに住むところはない。世間に生まれ、すみ、働き、そして死んでゆくのがひとの一生である。世間は我が家でもある。

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著者プロフィール

昭和10(1935)年生まれ。
最終学歴 東京大学大学院卒
職  歴 駒澤大学教授、同副学長、駒澤大学禅研究所所長を歴任。
駒澤大学名誉教授・文学博士。

[主な著書]
『仏典のことば さとりへの十二講』『ブッダのいいたかったこと』『道元の考えたこと』『ブッダ最後のことば』(以上、講談社学術文庫)、『ブッダの人生哲学』(講談社選書メチエ)、『仏教の真実』(講談社現代新書)、『ブッダが語る人間関係の智慧 六方礼経を読む』『仏教と女性』(以上、東京書籍)、『釈尊の譬喩と説話』『人間ブッダ』(以上、第三文明社レグルス文庫)、『迷いから悟りへの十二章』『ブッダの最期のことば 涅槃経を読む』(以上、NHK出版)、『仏性とは何か』(以上、大蔵出版)、『道元』のこころ(大法輪閣)、ほか多数。


「2022年 『ブッダ臨終の説法 完訳 大般涅槃経』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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