楽しき熱帯 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062920414

作品紹介・あらすじ

ギリシア神話の神々の名を冠した蝶が飛び交い、獰猛な肉食魚ピラーニャが蠢くアマゾン。少年時の夢叶い、いざ緑の魔境へ!トラップで虫採り、釣りに感激、蝶の標本を買い込む楽しい旅は、インディオ虐殺、金採掘人・ゴム採集人の過酷な生、自然破壊との出会いでもあった。虫好き仏文学者ならではの、軽妙にして奥深い名紀行。

感想・レビュー・書評

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  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000756247

  • 著者が雑誌の取材で、アマゾンに昆虫採取にでかけた際の紀行文。アマゾンがブラジルにあるということさえ知らなかったけれども、蝶や甲虫を求めて右往左往するさまが、魅力的な文体で描かれているし、熱帯でビールを飲んだらさぞかし美味しそうだなあ、と思った。昆虫好きなひとって自分で取るのが醍醐味だと思ってたけど、筆者は地元の標本売りからも買っていてそのこだわりのなさが好きだなと思った。

  • アマゾンでのエッセイ。蝶(アグリアス)を買ったり、釣りをしたり、ブラジルの人々を描いていてる。引用が多く、著者の世界観が広がる一冊。

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著者プロフィール

奥本 大三郎(おくもと だいさぶろう)
フランス文学者、随筆家。昭和19年(1944)大阪生。
東京大学文学部仏文学科卒、同大学院修了。
埼玉大学教授、大阪芸術大学教授などを歴任、埼玉大学名誉教授。
1991年より2010年まで日本昆虫協会会長。
現在NPO日本アンリ・ファーブル会理事長、ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」館長。
著書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、
訳書に『完訳版 ファーブル昆虫記』(全10巻)など多数。

「2022年 『スリナム産昆虫変態図譜1726年版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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