日本人と地獄 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062921510

作品紹介・あらすじ

古代インドに発祥する「地獄」は、この風土でどのような変容をとげたのか?仏教典籍、『霊異記』、冥界めぐり譚、絵草紙、和歌・川柳や能・狂言などを広く渉猟して、地獄の構造とイメージを読み解く。また、火山・温泉や飢饉・災害など、現世にある地獄を史料に探る。天上の極楽浄土の対極には、地下の恐怖世界が広がっている。読む「地獄事典」。

感想・レビュー・書評

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  • 第1章 地獄概念のあけぼの
    第2章 『往生要集』の成立とその後
    第3章 堕獄の人
    第4章 冥界に行ってきた人
    第5章 地獄絵
    第6章 この世の地獄―辺地獄(孤地獄)
    第7章 地獄と文芸"

  • 地獄については別の本で書いたから割合するね。でもっていろんな時代にどんな地獄がかかれたか見ていくよ。これも本来の地獄の姿とは違う、あれも違う、正しい地獄の姿ではない
    ‥‥ということを延々言ってるだけの本。
    何が言いたいんだろうなあ‥‥と裏表紙を見れば「読む「地獄事典」です。」なーるほど

  • まさに地獄大辞典。引用が多くて、あまり著者の論文って感じではないです。

    時代が下るにつれて、堕獄の理由も様々になって面白かった。
    珍しいらしいけど、検非違使が地獄行きになるっていう言及とか。法学部なので、じゃあ検事さん判事さんは地獄行き?と思ったり。
    そして表紙になってる雲火霧処とかね。人にお酒を飲ませて弄ぶと落ちるらしい。大学生なんてだいたいこれやらかしてると思う笑

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著者プロフィール

1917年北海道旭川市の浄土真宗本願寺派慶誠寺に生まれる。1941年東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科卒業。「仏教を研究するなら僧侶にはなるな」との父の勧めで、在家を通した。文学博士。東洋大学教授のほか、武蔵野女子大学などで講師を務める。1985年仏教伝道文化賞を受賞。1999年歿。著書に『日本仏教における戒律の研究』(在家仏教協会、1963年)、『往生要集:日本浄土教の夜明け』全二巻(平凡社東洋文庫、1963~1964年)、『浄土教の展開』(春秋社、1967年)、『往生の思想』(平楽寺書店、1968年)、『日本思想大系6 源信』(岩波書店、1970年)、『日本仏教史』(岩波書店、1984年)、『日本仏教思想論集』全五巻(法藏館、1986~1987年)、『女犯:聖の性』(筑摩書房、1995年)、『日本人と地獄』(春秋社、1998年)など多数。

「1986年 『日本仏教思想研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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