- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062934374
作品紹介・あらすじ
「犯罪だって一般の消費者選択理論と同じ」。連続殺人事件の特捜本部に乗り込んだ行動経済学者の捜査に、誰もがあっけに取られた。被害者女性たちの自宅から足跡や血痕が発見されたのに解決の糸口すら見つからない難事件を、経済学で独自の容疑者を割り出したというのだ。まったく新しい知的警察小説の快作!
感想・レビュー・書評
-
困難な連続殺人事件に挑む行動経済学の専門家・伏見 真守(ふしみ まもる)。
果たして、プロファイリングと行動経済学の融合は可能なのか?
・経済学者とプロファイラー
・最大と最小
・双子の息子
・見つからないもの
・見つかるもの
二転三転する真実。プロファイリングで見つけた犯人は、犯人では無いのか?
本当の真犯人とは?
いろいろ行動経済学の用語が出て来ますが、それほど難解ではありません。
『勝ち逃げは、100%許さない』
刑事になりたてで、失敗ばかりの木下 麻耶の成長物語でもありますね。
次号に期待です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
木下麻耶は優秀な刑事であった父への憧れと、父の願いを叶えるために刑事になったものの自分の性格的に合わないのではないかと悩んでいた。
そんな中、3人の女性が殺されるという連続殺人事件が起きる。証拠も多く残っている割には容疑者が絞れず捜査は難航。そこへ新たな人員が2人ほど投入される。1人はプロファイリングの専門家、盛崎。もう1人は行動経済学者の伏見。何故経済学者が?と訝しむ間もなく麻耶は伏見とペアを組むことに。伏見曰く、70%の事件はプロファイリングが解決して、残りの30%の事件、プロファイリングが通用しない場合に経済学が役に立つのだとか…。
伏見のレクチャーに必死についていきながら犯人へせまる麻耶。
経済学という観点から捜査をするというアプローチはとても面白かった。事件については複雑な構図を描きたかったんだと思うのだがキャラの配置で構図がほぼ透けて見えてしまったのでもっとわかりにくい書き方にしてもいいのかなーと思った。一応この一冊で事件は解決したのだけど更なる対決に繋がりそうでどう展開されるか楽しみ。 -
行動経済学から犯罪を考えるっていうアイデアが面白かった。ただ麻耶がかなり後ろ向きの性格だから、最初の方はもやもやするかも。これ、某シリーズのように主人公が好印象だったら、他のキャラも立ってるしもっと面白いのかなと思ったけど。
-
ヒロインのキャラが苦手。本筋も寄せ集めっぽい。
-
個性的な登場人物と予想外の展開で思わず一気読み
経済学の知識を使って推理するってのが斬新で面白かった。 -
学者が犯罪捜査をする話が大好きで購入。
小説を読みながらいろんな知識を吸収できるのがいい。 -
一向に犯人逮捕に辿り着けない連続殺人事件に派遣された、経済学者・伏見。経済学からのアプローチという独自の視点での捜査、同じく派遣された心理分析官との対立、プロローグがどう活かされるのか。気になる要素が多くて、新鮮な読み応えがあった。ただ、今回伏見とペアを組まされた刑事がイジイジし過ぎ、せっかく掴んだヒントを全く活かせてなさ過ぎと、かなりイラッとさせられた。ちょっと変人な伏見がおもしろいので、シリーズ追いたいと思います!
-
なんか正義と悪がきっちりという感じ。なんだろう…設定自体は面白いんだけど事件がそこまで刺さらずだったな。まぁあと、個人的な話だけど集中力があまりにもなかった…読み直したらまた違う感想を持つかも。とにかく今回はそこまで私に響く作品ではなかったな。前回同じシリーズの違う作品を読んだ時はもっと楽しかった。
-
数式から容疑者を割り出すという発想は悪くないけど、説明がいちいち長すぎたし、興味も引かれなかった。
-
読みやすくサクッと読めてしまいました。