- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062934817
作品紹介・あらすじ
目がさめると、三村修治はこの世とあの世の狭間にいた。修治は生前に積んだ善行「天国マイレージ」のおかげで、天国に行けるという。人は笑うたびに0.1マイルが貯まる。修治は生前、35万回も笑っていた。しかし、そのことを知った修治は悩んだ。妻の彩子は明るく、よく笑う女性だった。だが息子の陽一郎はどうか?腹を抱えて笑っている姿をみた記憶がない。かくして修治は、天国行きを中止した。すべてのマイルを使ってこの世に1週間だけ戻り、陽一郎を笑わせるために。 【『天国マイレージ』改題】
感想・レビュー・書評
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天国行きは、生前の善行と、笑った回数で決まる。病に倒れ、この世とあの世の狭間でそう聞かされた修治は、息子の陽一郎に会うために天国行きを諦めて一週間この世に戻る。陽一郎に笑いのコツを伝え、人生を笑顔で満ちたものにする…姿を小学生に変えた修治は、転校生として陽一郎と再会した。(『天国マイレージ』改題)
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この本は映画化した書籍の続編。
既に亡くなってしまった主人公が"あの世"で目を覚ますところから物語が始まる。
生きている間にたくさん笑ったことで天国マイレージが溜まり天国行きになったと知った修二はあまり笑わない息子に笑い方を教えられていないという未練が出てきてしまった。
その未練を晴らす為に小学生として現世に戻り、息子の陽一郎を笑わせようと奮闘する一週間の物語。
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上巻に比べてファンタジー的。
笑いとは。
「笑いは幸せのスイッチ」
生活に笑いは大事。
北野くんのような子がいたらクラスは平和だ。
ポジティブな気持ちになれる内容でした。 -
コロナでどこか穏やかならぬ気持ちで過ごす中、なんと穏やかな、心温まる物語か!
続とついているけど、前編読んでいなくても大丈夫と思いました。私の涙腺が弱いのか、所々うるうるっと。あぁ、電車で読まなくてよかった。 -
「ボクの妻と結婚してください」の続編
死んだ後に未練があって戻ってくる
その未練とは、陽一郎に笑うコツを教えること
蛇足とまでは言わないけど、別に続編がなくてもいいかなぁ~ という感じ
あそこでキレイに終わらせてたからこそよいお話なのでは?と思う
とは言うものの、別に質が悪い話にはなってない
さすがは面白い事を考える構成作家だけあって、その考えは万人に通じる
現世に戻るマイレージ、1000残しておけばいいんじゃね?と疑問におもったけど、そのへんはうまい感じにやってたみたいね
むしろ、今回の現世帰りでまた3万のマイレージを貯めるのかと思ってた
そんな予想があっただけに、こんな結末でいいの?と思ってしまうんだよなぁ -
前作で亡くなった修治が1週間だけ息子の陽一郎の同級生として、この世に戻れることになりというストーリー。
ボクの妻と結婚してくださいに続編があったとは知りませんでした。テーマとしては笑うこと。如何にひとを笑わせるか。そして楽しませるか。
話中に悪人は登場しない。保護者のお母さんたちが例外かもしれないけど、子供達の将来を考えるからこそと思うので。
笑うという気持ちは余裕があるからできることだと思う。笑うことって生きる基本ですね。
泣いてるひとにハンカチをあげるなら、ユーモアをあげるようになりたいって、良い言葉ですね。 -
前作で亡くなった三村が、この世の未練を晴らすために一週間だけ息子の同級生としてこの世に戻ってくる。
生活の中に笑いの種を見つけて、いっぱい笑って生きていこう。
すごく共感。
家族への愛と想い、笑いへの信念と情熱に溢れ、笑って泣ける一冊でした。
私もいっぱい笑って三万マイルを目指そう。 -
天国で幸せに暮らす権利をあっさり捨てて、息子が天国に行けるように笑いのコツを教えたいとか、いかにも修治らしいなぁと思う。
でもやっぱり、修治の愛はちょっと違うんじゃないかなぁ。
私なら、家族はみんな自分の力で天国にやってくるであろうことを信じて、天国で待っていてほしいと思う。自分が天国に行くために、父親が地獄に落ちたとか、絶対嫌だし、悲しい。
修治はそういう家族の気持ちを、もう少し想像してもいいんじゃないかな。
佳子先生の「知識を使う授業」というのは、すごくイイ。
試験のためとか、受験のためではなく、生きていくための、人生を豊かにするための知識を学ぶ授業こそ、学校でなきゃ出来ないことだもんな。
あーいう教師ばかりになればイイのに、な。 -
善行や笑った分のポイントで天国にいけるかどうかっていう設定は面白かったとおもうけれど、この作品は続編を出さなくてもよかったのかな、と読んでみて思った。