- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062941044
作品紹介・あらすじ
夢を行き交い「心の傷」を美味しい食事にかえて癒やしてくれる不思議な料理人・平峰花。リストラを宣告されたサラリーマンがうなされる「月」に追いかけられる夢も、家族を失った孤独な女性が毎夜見る吹雪の中で立ち尽くす悪夢も、花の手によって月のチーズやキノコのステーキにみるみるかわっていく。消えない過去は食べて「消化」することで救われる。心温まる連作短編集。
感想・レビュー・書評
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可愛らしい装丁とファンタジーに癒しがあります。
うらすじより。ー消えない過去は食べて「消化」することで救われる。心温まる連作短編集です。 -
心に傷を負った人々の悪夢に入り、心の傷を美味しい料理に変えてくれる繕い屋、花ちゃんの話。私の悪夢も料理してほしくなる、よく悪夢見るんよなぁ。料理の描写がまぁ美味しそうで、読んでて癒されると共にお腹が空く。
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「温かな湖」
日々の疲れは癒されず。
あんな場所に毎日居たら気分は落ち込む一方だろうし、何一つ休まることはないだろうな。
「お菓子の家」
事実とは異なる内容で。
伝え方が上手かったのだろうが、出会った時に反論されたのなら一度冷静になるべきだろ。
「月と歩く」
食べたはずが再び空に。
弱った姿を見せないように頑張る様子を見る方も、何が正解か分からず辛かっただろう。
「呪いのようなもの」
逃げるのは良くない事。
両親の教えであったとしても、時と場合によって考え方を変えるのは大切なことだろうな。
「透明な夢の中に」
今にも壊れそうな状態。
これまでの行いが間違いだと自覚した時、思い出すだけでも恐ろしい過去になるのだろう。 -
マヌルネコが出る本で調べたら出てきたので買ってみました。とても面白かったです。
ストーリーに出てくる料理が読んでいて美味しそうでした。 -
2023.2.28 読了。
主人公・花が悪夢に悩まされ心に傷を負った人々を救っていく連続短編集。
すごくファンタジックな世界観なのだけれど、今ひとつ刺さらなかった。裏表紙のあらすじに「心温まる」とあったけれどそれほど感動もせず、一冊丸ごと不思議な世界でありその不思議の謎(というのだろうか?)が何一つ解決されないで終わってしまった……という感じでした。 -
はじめふわふわした感じでしたが、後半から面白かったです。
若い読者向けかな?
続編に期待してます。