日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か (現代プレミアブック)
- 講談社 (2009年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062950503
感想・レビュー・書評
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官僚と政治家、それに記者クラブというシステムで、官僚からの情報を垂れ流しにするマスコミ、その癒着関係を書いた書。
筆者が新聞記者であり、政権にも一時いたために信憑性はあると思うが、
出版時ははじめてのことかもしれないが、最近では自明のこととなっているために★3つとした。
ページの割には文字数が少なくて、読みやすかったのですが(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の政治システムに関して多くの著作があるが、2011年現在、最も本質を捉え、分かりやすく書かれている。
民主党に政権交代したものの、ほとんど現状が変わらない原因は官報複合体に原因がある。 -
こんな骨っぽい記者、論説委員もまだ、日本にいるのだと安心した。
サブタイトルにある政治家・官僚・メディア――本当の権力者は誰か。について、現今の日本の政治分野での各プレイヤーの行動を実際体験したことに基づき書き下ろされている。
とっても解り易かった。
著者は慶応大学経済学部出身ということもあり、囚人のジレンマを持ち出し、官僚に翻弄されない記者活動のあり方を提案したあたりは、愉快だった(笑)。 -
参考になった。
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花水木ブログ
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情報操作のやり方の本としても読めるかも。いやはや、内情ってこうなっとるんですね。
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《「私はかつて官僚のポチだった」政府税調委員も務めるエリート記者が本音で綴った懴悔録。》
《日本を本当に動かしているのは誰か、真の権力者は誰なのか――
「三権分立」「国会 は国権の最高機関」などのタテマエとはおさらば。本当のリアルな姿を知りたい人のために、官僚組織と政権の裏側、そしてそこにビルトインされているマスメディアの実態を、実際に体験した具体例を元に描き出す。
二言目には「財政再建」を唱える財務官僚が不況を大歓迎し、一歩裏に回ると赤字ばらまきのために奔走する理由、経産省の役人らが天下り先を作り出す「専務理事政策」、大手マスコミの「できる記者」ほど役所の「ポチ」に陥りやすい構造などなど、新聞やテレビでは絶対にわからない、教科書には絶対に書かれない「権力の実体」が浮かび上がる。
【目次】
第1章 官僚とメディアの本当の関係
・新聞は何を報じているか
・不可解な事件
・霞が関の補完勢力になった新聞
・転向の理由
・政権を内側からみるということ
第2章 権力の実体
・政治家と官僚
・「増税」をめぐるバトル
・財務官僚の変わり身
・福田首相の本心
・事務次官等会議
第3章 政策の裏に企みあり
・「政策通」の現実
・カネは国が使うべきか、国民が使うべきか
・定額給付金は「ばらまき」か
・「官僚焼け太り予算」を点検する
・政策立案の手法
・「専務理事政策」とはなにか
第4章 記者の構造問題
・記者はなぜ官僚のポチになるのか
・真実を報じる必要はない?
・「特ダネ」の落とし穴
・記者は道具にすぎない
・官僚にとっての記者クラブ
第5章 メディア操作を打破するために
・霞が関幻想
・先入観としての「三権分立」
・「政府紙幣発行問題」の顛末
・記者が陥る「囚人のジレンマ」
・報道の力を取り戻すために》
+p.111【天上がり(反・天下り)財務省追従の学者やエコノミストが政府関係機関の長になる事。情報が入り箔付けにもなり研究がしやすくなる】
+p.114【官の焼け太り】
+p.125【専務理事政策:先輩の天下り先確保。デキる官僚・昇進の条件。(伸びそうな産業の業界団体をつくり、「政府に要望を出す窓口」として法人化、自省OBを専務理事として天下り。次は基準認証制度をつくり統一規格にすれば相互に利用しやすく産業全体が発展するともちか
け毎年入る規格試験料を専務理事の人件費にあてる。舞台回しをした官僚は局長への出世の道が。)】
+p.184【「官僚制」:ビューロクラシー】
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よくぞ書いてくれました。政権交代ばんざい。