できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン (講談社パワー・イングリッシュ)

  • 講談社
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本棚登録 : 165
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062952590

作品紹介・あらすじ

翻訳と聞いて、何を想像しますか?
 本書では、翻訳の本質から訳し方のハウツーまで、幅広いジャンルを取り上げて論じます。守備範囲が異なる執筆者4人が口をそろえて言うこと、それは、翻訳とは「原文(英語)を読んで見えた絵と、訳文(日本語)を読んで見えた絵が同じようにすること」なのです。同じようにするために、書き手の頭の中に入っていくプロセスが必要であり、原文の行間を読み、伝えたい内容を適切な日本語にして読み手に届ける必要があります。この作業は、原文が技術系であろうと文学であろうと、変わりません。
 本書ではこのプロセスの一つ一つを丁寧に追い、具体例をふんだんに交えながら、翻訳の本質について説明します。翻訳者を目指して勉強中の人はもちろん、すでにプロになった人も、翻訳の世界に興味を抱いている人も、必読の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 親切で読みやすい。
    初心者におすすめ。
    ぜひ続編を!

  • 2022/05/01 読了
    #読書記録
    #rv読書記録
    27冊目

    翻訳関連2冊目
    翻訳のノウハウもあるけど、かつ翻訳の在り方や姿勢を、その道のプロが語っている部分がより参考になった。
    改めて、実務で英語を使うことと、翻訳をすることは大きく違う行為と考えさせられる。そして翻訳を完了するまでには、悍ましいほどの原文-訳文のやりとりとその読解・変換が繰り返しされているのだと思うと、翻訳の道で食べていくことの相当の難しさや険しさを感じる。簡単に言うけど、そこには狂人的な研鑽が重ねられた上での職人技なんだなぁと思う。

  • これは…本当に必読書だった!どの章も、今知りたかったこと、知るべきだったことばかりで、付箋をたくさんつけた。特にレッスン4は、私の訳文を見て、私の悩みを聞いて書かれたのではないか(プライベートレッスン!?)というくらいだった。付箋のところ、1つずつ実践する!

  • 現役翻訳家4名の対話形式で、翻訳をする際に必要になる準備、心構え、様々な辞書についての解説とその活用法など非常に実践的な情報が盛り沢山。よくあるマズい翻訳についてや、一般の人からのQ&Aなども今自分が気になることについてたくさん書かれていてとても参考になった。翻訳家としてただ文を訳すだけでない、言葉を繋ぐ大事な仕事であるという誇りは、機械翻訳が一般的になりつつある中でやはり人の手による訳は違うと感じさせる内容だった。

  • 翻訳を生業にしている者ですが、プロが行っている具体的な翻訳の方法だけでなく、翻訳するにあたって大事な心構えを教えてもらいました。「翻訳のエコノミー」、「翻訳は一人三役」といったアイデアは、翻訳の仕事をしていても自分ではなかなか気付けることはできません。翻訳の姿勢をよりよいものにしてくれた、大変ありがたい書籍でした。

  • 好きなことでもここまでしないと出来ない仕事の一つ。辞書とお友達で、抜かりない準備業務ができる人向け。

  • プロの翻訳者がどのような仕事をしているのか。原著者が伝えたいこと伝え方を読み取り、絵コンテのイメージを作ってから、翻訳先の言語での表現と、読み手がどのように読むのかを意識する。原文の読み手~訳文の書き手→訳文の読み手として、原文を伝えるための適切な訳文を決めるために、立場を何度も往復する。
    お金で買える実力としての辞書やコーパス辞典などの翻訳資料。せめて段落単位で原文と訳文のイメージが重なるようにすること。和訳なら日本語の引き出しの多さと原文に引きずられないこと。
    自分自身が翻訳者を目指すつもりはないが、どのような教示をもって仕事をされているのかが分かった。
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著者プロフィール

翻訳家。東京大学大学院農学系研究科修士課程修了。訳書に『できる研究者の論文生産術』講談社(2015)、『できる研究者の論文作成メソッド』講談社(2016)、『科学者として生き残る方法』日経BP社(2008)などがある。

「2022年 『アカデミック・フレーズバンク そのまま使える!構文200・文例1900』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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