25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4498
感想 : 362
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063107807

作品紹介・あらすじ

深海生物圏研究室に勤務する西 乙女は、休暇を取って
久しぶりに弟の甲太郎と再会する。深夜25時の海辺にて乙女が甲太郎に見せたの は、貝に侵食された自分の姿だった。(『25時のバカンス』)
土星の衛星に立地する「パンドラ女学院」の不良学生・ナナと奇妙な新入生との交流 を描く。(『パンドラにて』)天才高校生が雪深い北の果てで、ひとりの男と共同生活を始める。(『月の葬 式』)。以上3編を収録! ロングセラー作『虫と歌 市川春子作品集』を描いた市川氏が放つ、およそ1年ぶりの最新作!!

深海生物圏研究室に勤務する西 乙女は、休暇を取って久しぶりに弟の甲太郎と再会する。深夜25時の海辺にて乙女が甲太郎に見せたの は、貝に侵食された自分の姿だった。(『25時のバカンス』)土星の衛星に立地する「パンドラ女学院」の不良学生・ナナと奇妙な新入生との交流 を描く。(『パンドラにて』)天才高校生が雪深い北の果てで、ひとりの男と共同生活を始める。(『月の葬式』)。

感想・レビュー・書評

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  • 人ならざるものとの愛情ある交流を描いた作品集。弟を愛する姉が鉱物になって「他人に見えないか」と尋ねる表題作のエロチックさは朝日新聞の書評でも指摘されていた。作者は仙石寛子チルドレンなのかもしれない。
    大要「次に会う約束だけで生きていける」と、花嫁として嫁ぐ主人公に心の中で告げる粘菌の恋人の話もとても心に響く。

  • 【25時のバカンス】
    水や海を題材にしている。
    「月の葬式」
    間さんが探してたリモコンはなんのリモコンなのか、物語の序盤で巻き戻しのコマがあったけどどういう意味なのか、考えたけどわからなかった。

    全ての話が難解で2回以上は読まないと理解できない。でも繊細で緻密な作りとか刹那さを感じさせる結末が全ての物語を愛おしく感じさせる。

    こういう不思議な話は好きだし、掘り出し物のような作品に出会うために漫画を読んでいると再確認。

  • 私が好きで本棚においていたのを我が子が真剣に読んでいた。成長を感じた。市川さんの物語、絵は本当に美しく繊細。もう少し大きくなったら、どのシーンが好き?をやってみたいな。

  • 「25時のバカンス」美しくて美しくて、市川先生の描く海が本当に好きです。最後に乙女さんが戻ってきてくれてよかった……。眼球を割れた脚から取り出すところで2人とも赤面してるのが可愛くて…
    「パンドラにて」最後の展開が置いてけぼりな感じでした。これはまた読み直したいです。役目を終えてもまた次の役目を負う。形を変えて。
    「月の葬式」これはまた市川先生らしい、リモコンって月を破壊する装置だったんですね。それを自分から捨てたという。月を破壊する見開きの描写がまた美しい。
    市川先生のお話って、場面の切り替わりが、かなりわかりにくいんですよね。セリフも説明的なものではない。そこが、人なのに人じゃない感じのお話でも、自然で好きなんです。

  • ・市川春子先生の独特な感性に惚れ惚れしたり置いてかれたりする短編集。
    ・「25時のバカンス」、優秀で和気藹々とした人が集まる理想の研究所だ。臨海観測所でバカンスっていう発想が素敵すぎ。市川春子先生の描くパーティの阿呆みたいな陽気さが好き。割れた太ももから体内に手を突っ込む描写はあまりにも性的ですよ...。
    ・「パンドラにて」、難解。終盤の展開が理解できない...。
    ・「月の葬式」、よくこんな設定思いつくな。月の地下は内臓を晒した死体だらけって。地球の葬式の見開きページの静けさが好き。さらっと月が粉々になってる?ので、潮汐が狂って結末の時点の地球はめちゃくちゃですわ。

  • 「25時のバカンス」★★★★
    「パンドラにて」★★★
    「月の葬式」★★★

  • SFはもちろん、近親愛、同性愛的な表現も盛り込まれたかなり濃い作品だった。
    25時のバカンスは何度読み返してもいいな。市川春子先生の言葉が綺麗で…「あのときお前を助けられるのは私だけだった。それがうれしくて今が永遠になれば良いと思った。」何回読んでも胸がギュンとする

  • 何故か、「妖星伝」と検索すると、この本が。この方を全く存じ上げないのだが、今年正月、ある大学教授から知っていますか、と連絡があった。調べると、御縁がある方かもしれない。

  • 宝石の国既読者です。
    モデルになってそうなキャラ、描写が結構あって
    興奮した。
    それにしてもこの人の描くキャラクターはなんでこんなにもかわいいんだ?

  • これはすてき

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著者プロフィール

投稿作『虫と歌』でアフタヌーン2006年夏の四季大賞受賞後、『星の恋人』でデビュー。初の作品集『虫と歌 市川春子作品集』が第14回手塚治虫文化賞 新生賞受賞。2作目の『25時のバカンス 市川春子作品集 2』がマンガ大賞2012の5位に選ばれる。両作品ともに、市川氏本人が単行本の装丁を手がけている。

「2022年 『宝石の国(12)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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