小説 仮面ライダー龍騎 (講談社キャラクター文庫)

  • 講談社
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本棚登録 : 202
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063148534

作品紹介・あらすじ

2002年1月~2003年1月放送の仮面ライダー龍騎の小説版です。

感想・レビュー・書評

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  • 映画版に準拠しつつも所々TV本編やオリジナルの内容が盛り込まれているストーリー。
    北岡と浅倉の設定が特に壮絶で閉口。

  • 真司くんと蓮の生々しすぎる心の傷を語り手によって一方的に見せつけられてずっっっっと苦しい序盤。本編とは全然違うパラレルワールドなんだけど、あまりにも彼らの表情が気持ちが映像のようにくっきり浮かんでしまってなかなか読み進める気になれなかった。
    どうしてこんなに登場人物を虐めるのかと考えてしまうくらい、傷の上から傷を作って広げてまた傷付けて、しかも妙なリアルさが余計に痛みを想像させてくる。
    時々戦いの場面が入るからそういや龍騎の話だったわとなる。

    醜い由良吾郎が全く想像出来なかった(弓削ゴローが気怠い男前だったインパクトが強過ぎて)のと、盛りに盛られた浅倉威の登場で個人的にはようやくパラレルを飲み込めた気がする。
    『てめぇは糞だ。流れろ』が好きな台詞。死ねでも殺すでも消えろでもなく『流れろ』が出てくるの本当に目の前の存在を糞だと思ってないと出てこないよ、しかも言われてるのが麗しの北岡秀一なのがまた。

    ライダーバトルは淡々とそういうルールだから殺し合ってるってだけで、真司くんは相変わらず止めようと藻掻いているけど、それ以外は殺伐として何か読んでて楽しむようなものはあまり感じなかった。攻撃を受ける描写を読んでいく。そもそも小説自体全体的に冷たい川が1本流れてる感じで静かにただページをめくっていってしまう。

    ところがずっと意味有りげにふわふわ病んでた優衣が何かに気付いたと思ったら一気に終わってしまった。優衣が独りで悩んで独りで解決して肝心なところが終わってルールとしてのライダーバトルだけが残り…という感じでちょっと物足りないというか、お兄ちゃんそんなに何も手出しできなかったのか?とすら思ってしまう。
    しかし龍騎どの世界もラストを視聴者読者に委ねがちだな、と感じるけど今回に関しては真司くんの夢が叶っていると良いな。

  • テレビ本編とも映画版ともまた違う、大人向けの龍騎(エログロ増し)。解釈違いというよりは、これもまた「合わせ鏡の底の底」にある数多の『龍騎』のうちの一つでしかないのだろうと理解した。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • 小説版が出てるのは知ってて、近所の図書館で偶然目に入ったので借りてみた。

    テレビ版とも映画とも全然違うストーリーにびっくりする。なんだこれは大人向けか?まあ龍騎なので数あるパラレルワールドのなかの一つって解釈でいいのかな。

    浅倉の狂人っぷりと、事務所組の共依存っぷりが半端なかったです。

  • 本編サブライターである井上敏樹氏による『仮面ライダー龍騎』の小説版。本編要素の再構成型の作品である。
    本編においては劇場版にしか登場しなかったファム=霧島美穂と真司の関係性を大きな軸に起きながらではあるが、誰もが殺し合いを望むライダーバトルを止めようとする真司の奮闘を描くのは本編同様である。
    TV本編からアレンジされた各キャラクターの戦う背景はどれもエッジが効いたものばかりで面食らう。小説版だから許された描写もあると思うのだが、それにしても本編の伽rクターイメージに似つかわしくないようなものもあったように思う。個人的には主人公である真司の言動がどこか本編中とはずれた印象があったのでいまいち読んでいて乗り切れなかった。
    映像では出番の少ない美穂がかなり重要なポジションにいるので、ファムファンは読んでみて欲しい。

  • ≪読書会紹介図書 2016.3.1≫
    テーマ:いちばん衝撃を受けた本

    (SIST図書館所蔵なし)

  • 井上敏樹氏が書くとそりゃあこうなるよなあ、という感じ。劇場版のストーリーを軸として、登場人物を絞った分まとまりがあった。
    欲を言えば、TVシリーズ終盤にかけての物語の根幹に関わる部分をもう少し描写して欲しかった。

  • 龍騎らしさが全く感じられない残念なできでした。
    井上敏樹脚本のライダーは嫌いではないですが、井上敏樹のライダー小説は、
    同人にしてもひどすぎると思います。
    龍騎はループもので、いろいろな可能性の世界が存在する世界の物語なので、
    本編を踏襲するのであれば、そもそも事件の発端となった神崎優衣と約束を
    交わした城戸真司の生い立ちが変わるわけがないのですが、それ以外は
    あり得る話といえます(神崎士郎がある時点でカードバトルにこだわらなく
    なったり、オーディンという傀儡を捨ててバトルを円滑に進める人物だけを
    ライダーバトルに選出したり)。
    ですが、龍騎ファンとしては、主人公たちの性格や容姿まで改変してまで
    原作のキャラクターと、ライダーにこだわるのであれば、龍騎のファンのために
    全く別のライダーの話ということにして龍騎の名前を使ってほしくなかったです。
    かつて己の命を捨ててまで親友を守って、ライダー同士の戦いを本気で
    止めようと奔走していた、城戸真司のイメージが、本作を読むことでぶち壊しに
    壊されてしまいました。

    一応、名前だけの城戸真司と秋山蓮、北岡秀一、浅倉威、それに霧島美穂が
    登場しますが、決して須賀貴匡や涼平や松田悟志らが演じたそれではない、
    別物になっていますので、本編を読む際には龍騎本編とは関連のない別作品と
    念頭に置くなど、注意が必要だと思います。

  •  戦わなければ生き残れない!
     仮面ライダー同士のバトルロイヤルを描いた、空前絶後の特撮ヒーロー、『仮面ライダー龍騎』のノベライズ。
     根幹の設定は原作と同じだが、細部はかなり異なっている。この細部の差異の幾つかが許せるものではなかった。まず真司が殺人を犯して激しい罪悪感に囚われないこと、蓮が優衣と肉体関係を持っていること、優衣の伯母さんのキャラクターの改悪、デッキケース、ベントカードの削除などなど……。原作の良い所を幾つも殺しているのが実情だ。また、メインのライダー五人に物語の焦点を絞ったせいで、脇役のライダーの出番が悉く減っている。シザーズ、ライア、インベラーはやられ役としてほんの少し登場し、ガイ、ベルデ、タイガ、リュウガ、オーディンは全く出てこない。特に好きなタイガが全く出てこなかったのは残念だった。また台詞の原作のものを取ってつけたように引用した箇所が幾つか見受けられる。特にインベラーは酷かった。あの台詞は佐野満が幸せの絶頂にある中で理不尽な敗北したからこそ生きるというのに。
     だが計八名のライダーの死闘を描ききった点は評価できる。また「大人の」仮面ライダーという視点からなら、こういうものもありなのかも知れない。ただ原作そのものが大人の視聴にも耐え得る作品だと言うのに、露骨に「大人向け 」を意識しているせいで、改悪という印象が否めなかった。
     また原作では明かされていないライダーたちの過去にも触れているが、一様に重い。特に蓮の過去はキツかった……。

    キャラクター:☆☆☆☆
    ストーリー :☆☆☆
    世界観   :☆☆☆☆
    テーマ   :☆☆☆☆☆
    文章    :☆☆
    台詞    :☆☆☆

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