- Amazon.co.jp ・マンガ (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063287721
作品紹介・あらすじ
終戦直後の日本に生きる家族を縛る「血」と「土地」。そこに一人の少年がいた。永遠の生を持って「人間」を見つめる不思議な少年が。
あらゆる時代とあらゆる場所を「彼」は訪れる。人間て不思議だ―――。終戦直後の日本に生きる家族を縛る「血」と「土地」。19世紀末のロンドンを懸命に生きる身寄りのない少女。生きる目的を知らぬまま戦国乱世を駆け抜けた1人の青年。それはいつの時代も変わらない人間らしい生き方。そこに1人の少年がいた。永遠の生を持って「人間」を見つめる不思議な少年が。
感想・レビュー・書評
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「天才柳沢教授の生活」を代表作に持つ山下和美のもう一つの人間ドラマ。
不定期連載の為、刊行は遅め。
話の度に年代や人種、題材が変わりますが、秀逸な物語の運びと感動の結末を毎回与えてくれます。
話が重たいので、家でゆっくり読むのがいいと思います。
題材が万人受けしないかもしれないことに加えて、メッセージが読み取れないとつまらないことも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下敷きがマーク・トウェインの著作からと言うことを最近知りました。その内容は、
サタンは無邪気な存在(ある意味で天使と同類)。人間と獣を分けているのはその残忍さにおいてなど、人間の当たり前問い直す物語。
善悪観や良心の価値判断を越えた先にあるものを直視させる内容。 -
「人間て不思議だ」と繰り返すどこから来たのか、何者なのかまったくわからない「不思議な少年」。
ていうそれだけでこの漫画の全てだと思います。
この漫画と出会えて私は幸せ者だなあと思うくらい好き。
1話から100ページ読みきりですからね、気合を感じます。
でも一番すきなのは7巻です。 -
いつの時代も、どんな国・場所でもその瞬間でしか理解に難しい習慣がある。
でも、置かれた状況に合わせる生き方も、それまでの常識を覆すような生き方も、それぞれが正しいとも間違っているともならない。
人間の生き方にテキストはないのだ。 -
●狐目の虎吉
山下さんが描く、狐目は好きだ。
残虐な虎吉が何故人間的になったのかな。
子供たちのおかげかな。
自分の生存欲求が、子供達の為の生存欲求に昇華したのかな。 -
不思議な少年=エドガー・ポーツネル+エマノン?
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人間の光と闇がテーマだけあって読後感がすっきりしないけど、考えさせらる。自分だったら、どうするかなって。1巻は少年がなんか意地悪な感じw
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こういう話好き、を形にされた一冊。
どこから読んでも楽しめそう。 -
古い漫画だと思ったら最近のだった。
うーん、結局何が言いたいのか、登場人物たちが何をしたいのかがよくわからない。
ちょっと読者に解釈を丸投げし過ぎで、作者の独りよがりかな。
人物描写が雑。
例えば1話の少年の父親。何で優しい父が突然キレて弟を殺す必要が??
2話のキレイな方の女の子。悪女を貫いてたのに、何で突然謝る??
3話の野武士の隊長。親を殺して子供たちを育てる。…性格良い人みたいに描かれてるけどやってること鬼畜じゃないですか?
絵もあんまり上手くない。一巻しか読んでないけど。