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- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063602500
感想・レビュー・書評
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流麗な線に美しくも凛々しいお姫様、たくましく紳士的な王子様。
そして強い絆で魅かれあいながらも結ばれない運命にあり、翻弄される2人。なるほど、当時の少女たちにとって、この作品が衝撃的だったということはわかる。
だが、今こうして時を経て読んでみると、大時代的な背景やミュージカルのような台詞はこびなどのひとつひとつがどうにも仰々しいのだ。そのせいで、わたしはこの世界観に入り込むことができなかった。頭では良さが理解できるのだが、心で良さを理解するのは難しかった。
ただ、この作品が少女マンガの礎を築いたものであり、水野英子という漫画家が才能に満ち溢れた作家であるということは紛れもない事実である。今回の復刊に寄せて、様々な少女マンガ家からのコメントをみるだけでもそれは身をもって知ることができる。水野英子がいなければ、萩尾望都も竹宮恵子もさべあのまもいなかったのだ。そう考えると、実に感慨深い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
手塚治虫の影に隠れてなかなか評価されないのは残念。
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