星のたてごと 2 (講談社漫画文庫 み 6-5)

著者 :
  • 講談社
3.75
  • (3)
  • (0)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063602500

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  流麗な線に美しくも凛々しいお姫様、たくましく紳士的な王子様。
    そして強い絆で魅かれあいながらも結ばれない運命にあり、翻弄される2人。なるほど、当時の少女たちにとって、この作品が衝撃的だったということはわかる。

     だが、今こうして時を経て読んでみると、大時代的な背景やミュージカルのような台詞はこびなどのひとつひとつがどうにも仰々しいのだ。そのせいで、わたしはこの世界観に入り込むことができなかった。頭では良さが理解できるのだが、心で良さを理解するのは難しかった。

     ただ、この作品が少女マンガの礎を築いたものであり、水野英子という漫画家が才能に満ち溢れた作家であるということは紛れもない事実である。今回の復刊に寄せて、様々な少女マンガ家からのコメントをみるだけでもそれは身をもって知ることができる。水野英子がいなければ、萩尾望都も竹宮恵子もさべあのまもいなかったのだ。そう考えると、実に感慨深い。

  • 手塚治虫の影に隠れてなかなか評価されないのは残念。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

少女漫画家の草分け的存在で、トキワ荘に居住した漫画家の紅一点。代表作『星のたてごと』『白いトロイカ』他。1970年に『ファイヤー!』で小学館漫画賞、2010年に日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞を受賞。

「2022年 『総特集 水野英子 自作を語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

水野英子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×