仮面ライダーEVE 1 誕生篇: 小説

  • 講談社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063646931

作品紹介・あらすじ

200X年8月、静岡県西部に発生したマグニチュード8強の地震は、県全域に多大な被害をもたらした。そんな中、FBI特命捜査官の滝二郎は、富士山麓の崩落現場を訪れていた。30年前、滝は"仮面ライダー"とともに、この地で悪の秘密結社『ショッカー』と死闘を繰り広げたのだ。かつてショッカー大要塞があった富士山腹を探索する滝が見たのは、無残に首を切り落とされた自衛隊員たちの死体と記憶を失い彷徨う、門脇純と名乗る不思議な少年だった…。鬼才・石ノ森章太郎原作の幻の『仮面ライダー』、ここに誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 漫画版の正当な続編にあたる仮面ライダー小説版。
    漫画版を元にしているので、FBI捜査官は滝次郎ではなく滝二郎で、立花藤兵衛はおやっさんじゃなくて禿頭の執事になっています。

    再生怪人や10人ライダーが登場するので、知っていればなお楽しめるとは思いますが、SPIRITSのようにライダー達の過去の出来事に絡めたストーリーなどは無いですし、ライダー同士の掛け合いもほぼ無いです。
    石ノ森氏の仮面ライダーは未読、昭和ライダーはすべて見ていますが、前提知識は無くても楽しめる内容になっていると感じました。
    また、HERO SAGAの早瀬マコトが書いているということでちょっと身構えましたが、普通に小説として楽しめる内容でした。HERO SAGAの文章はちょっとあれですが、長い文章を書いたほうがちゃんと書けるタイプなんでしょうか。

    内容は、本作の主人公・仮面ライダーガイアが誕生するまでの話です。(仮面ライダーEVEというライダーは登場しません)ネタバレはできるだけしたくないので細部は記載しませんが、悪の組織による誘拐、望まれない改造、悲しき運命に立ち向かう、一人の仮面ライダーの姿が画かれている作品でした。
    ガイア、結構ムキムキです。少年のような出立の主人公から変身するにはちょっと無理があるかも。大分終盤にならないとガイアにはならないのですが、ガイアに変身する前のガイボーグの姿のほうがキャラクターに対し違和感がない気がします。

  • 石ノ森章太郎さんが描いたマンガ版『仮面ライダー』にお話が繋がっています。

    キャラ設定が違うんです、TV版とマンガ版って。

    石森プロの早瀬さん、いい仕事してます。

    『仮面ライダー』が持つ怪奇性、孤独感、不安定さ等がしっかりと描写されていて、“石ノ森ワールド”にどっぷり浸れます。

    “正統なる続編”といわれる所以ですね。

    あと紺野さんの挿絵もグーです!

    石ノ森ライダーをあそこまで描けるなんて、驚きです。

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著者プロフィール

石ノ森章太郎

一九三八年(昭和一三)、宮城県生まれ。高校在学中に『二級天使』でデビュー後、一貫して日本漫画界の第一人者として活躍。代表作に『サイボーグ009』(講談社児童まんが賞)、『佐武と市捕物控』(小学館漫画賞)、『マンガ日本経済入門』、『マンガ日本の歴史』全五五巻(アジア漫画大会漫画アカデミー賞大賞)、『マンガ日本の古典1 古事記』など多数。一九九八年(平成一○)一月死去。

「2022年 『文庫 新装版 マンガ日本の歴史 全27巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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