漫画版の正当な続編にあたる仮面ライダー小説版。
漫画版を元にしているので、FBI捜査官は滝次郎ではなく滝二郎で、立花藤兵衛はおやっさんじゃなくて禿頭の執事になっています。
再生怪人や10人ライダーが登場するので、知っていればなお楽しめるとは思いますが、SPIRITSのようにライダー達の過去の出来事に絡めたストーリーなどは無いですし、ライダー同士の掛け合いもほぼ無いです。
石ノ森氏の仮面ライダーは未読、昭和ライダーはすべて見ていますが、前提知識は無くても楽しめる内容になっていると感じました。
また、HERO SAGAの早瀬マコトが書いているということでちょっと身構えましたが、普通に小説として楽しめる内容でした。HERO SAGAの文章はちょっとあれですが、長い文章を書いたほうがちゃんと書けるタイプなんでしょうか。
内容は、本作の主人公・仮面ライダーガイアが誕生するまでの話です。(仮面ライダーEVEというライダーは登場しません)ネタバレはできるだけしたくないので細部は記載しませんが、悪の組織による誘拐、望まれない改造、悲しき運命に立ち向かう、一人の仮面ライダーの姿が画かれている作品でした。
ガイア、結構ムキムキです。少年のような出立の主人公から変身するにはちょっと無理があるかも。大分終盤にならないとガイアにはならないのですが、ガイアに変身する前のガイボーグの姿のほうがキャラクターに対し違和感がない気がします。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸書(一般文芸)
- 感想投稿日 : 2016年3月22日
- 読了日 : 2016年3月21日
- 本棚登録日 : 2015年12月31日
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