センゴク外伝 桶狭間戦記(5) <完> (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
4.23
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本棚登録 : 203
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063760019

作品紹介・あらすじ

かつてない視点で描く今川義元vs.織田信長!! 別冊ヤンマガにて大好評連載中の”もうひとつのセンゴク”!! 乱世を遊んだ男・今川義元と、戦国最高の軍師・太原崇孚雪斎。血で血を洗う戦乱の時代に出会った2人は日本史上初の”戦国大名”への道を進み始める…!! 戦国史上最も有名な合戦を描く、超絶歴史エンターテイメント!! いまだ謎に包まれた[桶狭間]の真実に迫る決定版!!

史上最強の戦国大名・今川義元と、下剋上の寵児・織田信長は、何者かに導かれるが如く、ついに運命の地”桶狭間”へとたどり着く‥‥。大軍をもって尾張を攻め落とさんとする今川軍に対し、若き織田信長はいかにして戦い、そしていかにして歴史を変えたのか!?歴史の転換点となる決戦、その結末は!? 超絶歴史エンターテイメント、ここに堂々完結!!

感想・レビュー・書評

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  • 米と銭、兵制など時代の変革期のまさに狭間に存在する両極端な要素を今川義元(研ぎ澄まされたクラシック)と織田信長(パンク)をメタファーとしておもっくそ詰め込んで時代そのものをデフォルメしたかのように思える桶狭間戦記がついに完結。
    緻密なようでいて主題はばっさりデフォルメしている(と思う)ので、作者(とサポートする歴史研究家の方々)の史観が非常にわかりやすく伝わった佳作でした。
    それでいて単なる軍記物として読んでも面白い。この最終5巻での今川方の名将、松井、岡部両将の動き、今川旗本衆の戦術確認、それをひっくり覆そうとする織田軍(のこの作品でのアイコン的存在、服部兄弟の持論)など見応えがあります。
    その服部兄弟&毛利新助を相手に大立ち回りをする『猛将』今川義元最期の奮戦も講談・軍記などで伝わるものをベースにじっくりとスリリングに描かれています。最期の最期はちょっとできすぎで漫画っぽいんだけれども、でもイイ(・∀・)!!
    時代を先取りしていたはずが、いつの間にかその路は本道ではなく先のない袋小路になっていた残念な運命に呑まれる完璧で美しい思想の天才、今川義元の生涯を堪能できる作品です。

  • 「桶狭間の戦い」を織田・今川各視点で描く作品。
    素晴らしい作品でした。
    なにより、本作を読む前と読んだ後で、自分の中の「常識」が書き換えられたという強い実感があることが、凄い。
    もうこれを読む前の自分には戻れない、そんな作品でした。

    戦国大名として完成された、「米」の力、強さを持つ天才今川義元と、「銭」の力を持つ、「弱い」才の織田信長。
    その二人の激突を、小氷河期という別軸の背景で描き切った傑作でした。
    「もしこの豪雨が小氷河期によってもたらされたものだとするならば―― 歴史の必然として起こったのだといえる」
    こんなのたまらないでしょ、最高でした。

  • 桶狭間合戦に至るまでの今川・織田両雄の足取りを描く最終第五巻。遂に桶狭間合戦。今川義元の思い描いた秩序立った世は訪れず、まだ戦国の混乱は続くことになる。そしてそれを締めくくる、信長・秀吉・家康の時代へとつながっていく。
    雄々しく散った義元の最期、信長との直接の交わりがあればまた時代も変わったのかもしれない。

  • 全5巻

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  • マンガ

  • 役者が物語において輝く瞬間は何処か?舞台に立った時に他ならない。織田信長・徳川家康・豊臣秀吉。彼らは戦国時代を代表する一流の役者であり、彼ら三人と関わっていた今川義元もまた一流の役者だった。一流同士が真剣に舞台を演じたのだから物語が面白くないはすがない。同時に、センゴクこと仙石秀久を主人公にしながらも彼が出てこないこの桶狭間合戦を出した事で、彼が一流の役者ではない事をこれ以上無く雄弁に語っているのである。

  • 2015年2月24日に淳久堂台北忠孝店にて購入した。

  • 小氷河期の着想は見事。
    勧善懲悪、悪役は皆阿呆。歴史ってそんなものじゃない。

  • 東海道の弓取りと信長との激突をリアルに描いた漫画の最終巻。今までのどの漫画より義元がカッコイイです。

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著者プロフィール

漫画家 富山大学中退.2001年「ヤングマガジン」(講談社)掲載の『春の手紙』でデビュー.主な著作:『センゴク』全15巻 2004年~2007年.『センゴク外伝 桶狭間戦記』2007年より連載中.『センゴク天正記』2007年より連載中(いずれも講談社刊)

「2010年 『浜松の城と合戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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