将国のアルタイル(8) (シリウスKC)

  • 講談社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063762488

作品紹介・あらすじ

脅威の新人、待望の初連載スタート!

ここではない世界、いまではない時代。
将軍(パシャ)と呼ばれる為政者たちの治める
草原と砂漠の国・トルキエ将国。

隣国・バルトライン帝国との戦争から12年、
交易で得た巨万の富をもって復興を遂げたトルキエに、
再び帝国の魔の手が迫る・・・。

就任10日目の新米将軍・マフムート、犬鷲・イスカンダルを相棒に
国家間に渦巻く陰謀と策略を切り裂く!

バルトライン帝国のトルキエ侵攻を防げ!四将国の内乱で国力が低下したトルキエ将国。今、帝国に攻められたら危な い!マフムートは帝国と経済力で対抗すべく経済都市・銀色の都へ。そこで出会ったのは、父親が亡くなり商人として生きて行けなくなった少女・ニキだった。武力を使わずに帝国の国力を奪い、トルキエを優位に立たせる戦略とは? マ フムートの才覚が冴え渡る!!

感想・レビュー・書評

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  • ピタゴラスイッチを見ている気分になったのは私だけでしょうか。
    表紙の後ろ手に剣を隠しつつ、宝石を纏って不敵に笑うマフくんがまさしく8巻を表していたとは…。
    商人が世界を動かす系の話が大好物の私にはご褒美のような巻でした。マフくんとルイ大臣、似ているところがあるのでは。ルイ大臣がチェスの駒でいろいろ表現していますが、マフくんもチェスは大得意なわけですし、内巻き癖毛と外跳ね癖毛の頭脳戦があまりにもアツい。

    水塔石を渡された時はあんなに青かったマフくんが、ザガノスが即切り返せないことを言ってのけるまでに成長しました。受け取らなかったということは、ザガノスはやっぱりマフくんのこと多少は認めてるんですよねツンツンツンデレですよね。

    ニキはアイシェとは違ったかっこよさがあるなぁ、トンファー使いとは恐れ入った。天涯孤独になって生まれ育った街から見放されても、折れるどころか負けたくないと泣きながら吠えて行動できるキャラは男女問わず好きです。政治的な駆け引きに全然付いていけない普通さも可愛い。細っこい女の子が仁王立ちでがんばる姿はよいものだ。

    マフくん、女装に抵抗なくなってきてるな? 当たり前のように美女と呼ばれモブにも「こっち向いて!」と言われるほどの美しさなのに「決して後悔はさせません」とか言うことがいちいちかっこいいというギャップがたまらないです。アビリガさんが普通に美女で震える。

    アビリガさんの方が忠誠心強そうに見えて、よりマフくんの味方なのはキュロスという関係性、良いです。

    海上戦の迫力すごい…やっぱりおじいさんが強い作品は名作の法則は間違いない。

    グラスを買ったら国家勢力が変わった事態をニキはどう思っているのだろう。最後のページのマフくんが言ってることも表情も悪役っぽいのが逆に素敵です。味方陣営の金髪美少年が黒幕、良い響きです。

  • キュロスが……(笑)マフムート凄いよ,凄いよマフムート。

  • ずっとこの展開を待っていた!
    こういうのを期待して、この漫画を読み続けていたと言えるくらい好みど真ん中のストーリー展開。

    序盤から物語の大きな分岐点。
    そして錯綜する謀略。

    これこそまさに戦記物!

  • 再読です。
    マハムートの新たなる一歩です。
    最近、マハムートはよく女装しているような・・・・
    よくお似合いです。

  • 将軍職、復帰

  • まずは、将軍復帰おめでとうございます。

    ザガノスさんとマフムートくんが対峙するシーンは何度見てもいいですね。
    絵的にも素晴らしいと思います。
    服の質感とか衣服が風になびく様子とか本当に美しい。


    はいはい。
    商業都市…国家か、の建前として、一国に肩入れできないのは分かりますね。
    そんなこと許してしまえば、商業国家として成り立たなくなってしまう。
    商売の相手(買い手)としては問題ないかもしれないけれども、身内(売り手)としては扱えないと。

    確かに、どこかの国に肩入れすれば、経済的に大きな富が約束されるんだろうけども、その国に何かがあれば途端に没落する可能性もある。
    その可能性は、ひいては商業国全体に影響を及ぼすかもしれない。

    て、ことですかね。


    ニキって子はアレだなぁ。
    いくら腹が立ったからと言って、相手を暴力で打ち負かしちゃうってのは…三流のやることだろうと。
    そんなんだから誰もついて行かないんだよなぁ。
    しかし、そこでやり返さない相手は大人だなぁと思いましたよ。

    14,5の少女にあれだけボコられたにも関わらず、ニキの状況をくんでそのままにしたアクバルはたいしたものだな、と。
    そんなことをしたところで、ニキの状況は何も変わらないし、後で自分がみじめになるだけですからね。

    そりゃ、まあ、周りの人たちも情だけでは食っていけないものな。
    ニキが一人になると分かっていても離れたのは、やはり食っていくためだろうか。
    それとも、キニのあの性格があってなのだろうか。
    複合的な問題かもしれませんけどね。

    それはさておき。

    マフムートさん、ノリノリすぎて…
    一番作り込んでいませんか?
    胸とか腰とか。自分が相当女顔だって自覚ありますよね。この人。

    そして、否応なしに従者たちにもやらせるあたり、絶対に楽しんでいるとしか思えませんでした。
    アビリガさんは適応しすぎ。

    ワン老師が大秦(チニリ)の皇帝と近しい人物であったと分かった途端、攻勢に出るあたり素晴らしいですね。
    話の流れで確実に相手がどれほど近しい人物であったか。また、どれほどの信を置かれていたか。加えて、どのような人物であったか。
    ワン老師の肩書が分かれば、その全てが分かるということですね。
    しかも、揺さぶり方が上手いです。

    この商業都市には物資と共に人が動く。人が動けば情報もその流れに乗る。
    というわけで、ワン老師の一番の目的は老後を過ごすことでなく、この商業都市に潜み、根を下ろし、本国である大秦に情報を送ること。かの帝国の情報を。おそらく、潜在的仮想敵国と言ったところでしょうか。

    なるほど、そう考えるとマフムートの言葉を聞き逃すはずがないですよね。それによってどう状況が変化するのか、大秦にとっての利益はいかほどのものか。どう転んだところで、すぐに大秦に影響があるとも思えないが、成功したなら最大級の効果が期待できる申し出だから受けたのでしょうかね。
    マフムートのあの僅かな言葉でそこまで理解したワン老師が隠居老人だなんて絶対に認めない。現役じゃないですか。

    しかし、この結託によって生じた結果は本当に素晴らしい。
    理想的な効果ですよね。最小の努力で最大の結果ですもの。
    しかし、これ見てると経済戦争というよりもまんま殴り合いの戦争の態ですよね。

    マフムートが上げた小さなのろしを火種にどこまで戦火が広がっていくのか。非常に楽しみです。

  • 内乱の功労からマフ君が将軍に復帰。

    で、最初のお仕事は武力によらない戦争回避。
    帝国のルイや、自国のザガノスにも劣らぬ策士ぶりを披露しましたな。

    やっぱりマフムートは末恐ろしい!
    違和感のない女装ぶりも(笑)

  • 将軍に復帰したマフムート。いままでのような軍事力による戦いではなく、次なるは経済戦争。遥か遠い大泰にヴェネディックグラスを40万個売るということがどういう結果に結びつくのか? 国家間の戦争はあらゆる手段で行われるのだという冷厳な事実を突きつけられる。いやはや実に面白い。

  • やっと本誌に追いついた(*´ー`)
    ニキとの関係、そして経済による攻撃!この後の話はどうなるのかわかっているので、ゾクリ感が味わえないのが残念なんだけど面白かったです。
    紅一点なのにボーイッシュだからにゃんともw
    全員女装が面白いw
    やっぱり命令されたときダッコルド!て言って女装したんだろうかw

  • マフ君将軍に復帰! 
    良かったね〜! 

    そして初仕事は...いやぁ〜毎度鮮やかなお手並みですな! 
    三人とも女装したのにはワロタけどwwwしかも超似合ってるwww特にアビリガさんwww 
    彼とちょっと不穏になるかと思いきや、あっちも度量が大きいね、これまた良かった! 

    帝国側で今のとこ唯一まともそうなロゥ提督が殺されなくてちょっとホッとした。
    今回はスレイマン先輩の出番が少なかったのが残念。

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著者プロフィール

カトウ コトノ
6月15日生まれ。双子座。O型。新潟県在住。
月刊少年シリウス2007年4月号に掲載された、第5回シリウス新人賞入選作「アナスタシアの親衛隊長」でデビュー。
月刊少年シリウス2007年9月号より「将国のアルタイル」を連載中。
2017年に第41回講談社漫画賞<少年部門>受賞。


「2022年 『将国のアルタイル(25)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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