獣の奏者(8) (シリウスKC)

  • 講談社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063764352

作品紹介・あらすじ

上橋菜穂子×武本糸会が贈る珠玉の本格ファンタジー!!!闘蛇(とうだ)‥‥それは戦闘用の偉大なる獣。王獣(おうじゅう)‥‥それは王の威光を示す神聖な獣。エリンの母は、戦闘用の獣(けもの)である「闘蛇(とうだ)」の世話をする有能な医術師。だが、ある日その闘蛇が全て死んでしまった!母はその責任を問われ、裁きにかけられることになるが‥‥!人を恐怖させ、また、魅了する、神秘的で獰猛な「獣」。その存在に魅せられた少女・エリンの運命がここに廻(まわ)り出す!

真王を襲撃から救った礼としてカザルム侯の館へ招かれたエリン。リランに乗って王宮まで警護して欲しいとの言葉を賜るがーー。そして、予期しない不幸が状況を悪化させる…!ねじれた真王と大公の関係はこれを機に大きく変化する!

感想・レビュー・書評

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  • 真王襲撃から救った礼として、カザルム候の館へ招かれたエリン。
    リランに乗って王宮まで警護してほしいとの言葉を賜るが…。
    そして予期しない不幸が状況を悪化させる…!
    ねじれた真王と大公の関係はこれを機に大きく変化する!

    これまではあくまでエリンと王獣の話だったけど、このあたりで一気に政治色が強くなった印象。
    イアルとエリンが仲良くなるのはありがたいけど、状況悪くなってるなぁ。
    真王に真実を告げて一安心かと思ったのに、まさかの展開ですよ。
    新しい真王と大公の関係も気になるとこだけど、エリンがもっとえぐいことになってハラハラ。
    腕ごと持ってかれたかと思って焦ったけど、指でもかなり不便だし、今後どうなるんだろう。

  • 意外にシリアスな展開。児童文学だからといって侮っていたがまさかあそこまでやるとは。
    人と獣のどうしても超えられない壁があることを痛感させられる。これからどうエリンが向き合っていくのか気になる。

  • 今巻、正式にシュナンからセィミヤさまへ求婚(てか、ほとんど脅迫よ)とゆー運びになったわけだけど…あれ?あのシーンが無いじゃないの!!
    アニメでは、雨の中シュナンとセィミヤさまが二人きりで話す場面があったハズなんだけど!?マンガでは無いのかっ(原作にも無いの?)…がくーん。(´Д`)

    セィミヤさまは確かにいろいろ間違ってるけど、小さい頃からそういう教育を受けてきて、しかも世の中を見る機会がなかったわけだから、頭ガッチガチの大人になって新たな真実聞かせらっても、そら簡単には受け入れられないわなぁ┐( ̄~ ̄;)┌
    自分で考えて自分なりの答えを導き出す、ということをしてこなかった点については弁解の余地もなかろうけどよぅ。

    で、今巻ラストでエリンの手が…無残なことに!(>_<。)
    こんな時は、通じ合ったつもりでも、やっぱり人と獣との間に隔たりを感じてしまう。

    そして今巻も、4コマは本編に似つかわしくないほど軽くて…良いなw

  •  謀略に巻き込まれていくエリン。目を瞑っていれば傷つくこともない彼女が選択する未来。しかし、その未来は儚くとても脆いものでした。

     歪んだ構造の狭間。音を立てて崩れていく国を何とか守ろうとするエリンとイアル。しかし、そんな2人の思いを踏みにじるように深刻化していく事態がなんとも歯がゆいです。最後の一線を超えてしまったエリンが言っていた通り、この先自分の力だけで事態の収束はできないことがある。だからこそ、自分の命を賭して掟を守った母のように決意をその深い瞳に宿して真王に諫言するエリンにはとても勇気づけられた。エリンの子供時代から見守ってるだけに、どんどん時代の潮流に巻き込まれる様は心苦しいです。

     愛をもって接してきたリランに傷つけられたエリン。もう後戻りできない傷を負ってしまったことを暗喩しているようで不安になります。この国が、人が、どのような未来を迎えるのか。もうそろそろクライマックスなのですかね。

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著者プロフィール

漫画家。「少年シリウス」にて『獣の奏者』(原作・上橋菜穂子)、『ぼくと未来屋の夏』(原作・はやみねかおる)などを連載。挿絵作品に『少年名探偵WHO-透明人間事件-』(原作・はやみねかおる)など。

「2023年 『大雪海のカイナ(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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