- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063770841
作品紹介・あらすじ
離れて暮らしていた娘・一花に起きた異変。
“食べられない病気”になってしまった。
「顔が似てない親子は、中身が似ている」なんて、
行きつけの店のマスター・美馬さんに言われた言葉がよぎる。
“ごめん、一花。わたしのせいだね――”
ひとり、夜に、“谷在家光一”の封印を誓うたかこ。
私の幸せはいらない。一花を元気にしてください、神様――
この物語の主人公、片岡たかこ。バツイチ。老いた母との二人暮らし。離婚した夫のもとに置いてきた娘のことも気がかり。もう大人なのに、世の中とうまくやっていけない自分がくるしくて夜に押しつぶされそうになる。だけど――深夜ラジオから聞こえてきた、若い声。ロックバンド・ナスティインコのヴォーカル“谷在家 光一”に、「恋」をした。その日から、人生に光が差し込んできた…気がする。
感想・レビュー・書評
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たかこさんのまわりで同時多発的にいろいろなことが起こる。頑張れ!無理せずに!
悲痛だし切ない。自分のことのように胸が苦しくなる巻だった。 -
ちょっとした一言で相手を傷つけて、自己嫌悪に陥るパターンを丁寧に表現していて胸が痛みました。
日常でこういうことがたくさんあるのだけど、あまり人の痛みを感じなくなってきてしまっている気がします。
なんかマズイな〜、と振り返らせてくれました。ありがとう。 -
2015/1~4巻まとめて。読み手の年代や立場で、大きく感想異なる作品。主人公がずっと未婚での独女ではなく、バツイチ子持ちってとこも共感の壁になりそう。絵柄も好みじゃないし、主人公にイラっとするとこもあるけど面白い。
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ちょっとしっかりしなさいよ!と思うが、大体の大人、こっち寄りだわな、自分も含め。
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娘の不登校、中退、離婚した父親の実家へ、実の母との大喧嘩、美馬さんからのアドバイス、地味な方と派手なほうで悩んだらより派手なほうへ、いままでしたことの内ほうへ、「これでいいのだ」の精神だよ、と。自分を好きだと臆面無くいいきることを中学生に斬って捨てられても、40を越したら自分をかわいがる術をもたないと、と。ナスティインコの話題で、おなじアパートの中学生と距離が縮まったり、美馬さんの甥っこが新たな住人としてやってきたり。明るい面も影もかかえつつ、ためらいつつ、迷いつつ、少しずつ、少しずつでも進んでいくたかこさんをあたたかく見守る気持ちに。自分もふりかえりつつ。
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年齢を重ねたら、誰もが自制のきく大人になれるのか?なれていない自分へのモヤモヤや自信喪失感を、否定しないでいてくれる貴重なマンガ。