流転のテルマ(3) (KCデラックス 週刊少年マガジン)

著者 :
  • 講談社
4.20
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本棚登録 : 14
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063773279

作品紹介・あらすじ

「助けてくれ」。行方不明の兄からメールが届くと、大学生の徳丸は、父に頼まれて西チベットに旅立った。未知の土地で、徳丸は日本語のできる現地ガイド・ソナムを雇う。彼によると、兄が向かったのは外国人入域禁止エリアらしい‥‥。ガイドの中でもソナムしか知らないというその場所は、国境に程近い秘境。辿り着くにはただ歩くのみ。キッチンボーイのナムギャルを加え、徳丸たち男3人の、ひたすら歩く旅が始まった。

道に迷っていた所を助けてくれたラモの勧めで、タバ村に滞在する事になった徳丸たち。一緒に過ごすうちに徳丸とラモは互いに想いを寄せ始める。だが、徳丸たちの出発が近づくにつれて2人の仲はギクシャクとしてしまう。引き止める素振りを見せながらも、何もなかったように振る舞うラモ。ひとり気を揉む徳丸はラモを傷つけてしまい……。

感想・レビュー・書評

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  • 蔵西さんの漫画は表紙の美しさがすごい。
    マニリンドウ、チベット文化圏の僧院の祭、仮面舞踊の描写あり。村のおじさん達とラモとの確執の原因、などなど少しずつ話が見えて来る。小さな愛大きな愛全てを受け止め全てを前進させるマニリンドウの踊り、巨大なタンカ、、チベット文化圏の奥深さよ、この厳しすぎる大自然に生きる人々の慎ましさ逞しさ優しさよ。

  • ヌン谷の謎が少しずつ明らかになってくる。
    今はもう聖地の場所が分からないヌン谷。

    ラモちゃんが、
    諦めて逃げてばかりいても何も変わらないもの
    と辛そうに言っているのが切ない。
    理解して共感して協力してくれる人が
    たくさんいればよいのだが。
    いなくても一人で頑張る彼女が報われて欲しい。

    今は何もできないけれどまず兄貴を探し出そう。
    それで俺も俺のやるべきことを探そう
    と徳丸が決めるところも恰好良かった。

  • ベタだけど好き

  • ラモへの思いを徳丸にけしかけるソナム。村の中での平和な時間。祭りへの参加。このシーン書き込みがすごい。熱気が伝わってくる。国境警備隊との邂逅。そして、村からの脱出。ラモへ、戻ってくるから、と言い残し。電子版四巻へ続く。紙版はもう出ないのかな。

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著者プロフィール

漫画家、絵地図作家。チベットの少年僧の漫画『月と金のシャングリラ』(イースト・プレス 2020)が第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品に選出。司馬遼太郎のデビュー作を漫画化した『ペルシャの幻術師』(文藝春秋 2022)が評判を呼ぶ。雑誌等の挿画、挿絵などでも活躍中。

「2023年 『チベット女性詩集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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