- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063820317
感想・レビュー・書評
-
戦国時代、特に武士についての解説が丁寧にされている本。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リアルな戦国時代と合戦の新解釈を描くマンガ『センゴク』シリーズの副読本。竹中半兵衛重治とゲスト講師(戦国武将)が仙石権兵衛に講義する対話形式なので読みやすい。
しかもこの歴史講義、歴史小説などでは軽視されがちな戦国時代の実像や社会システムについて解説されています。
自分のブログでも少し書いたのですが(http://tomiya-sangendo.blogspot.jp/2012/02/ab.html)、歴史には、英雄(人物)中心の政治史・戦争史(=A)と、庶民史や社会システムなど(=B)があります。
歴史好きな人は経験があると思いますが、学校の歴史の授業で戦国時代に入っても、血湧き肉躍るような合戦話や英雄譚ではなく、「楽市・楽座」「刀狩」「太閤検地」など政策などが淡々と述べられるだけで肩すかしを食らったような気持ちになったことはないでしょうか。歴史の「B」とすればややもすると面白みが感じられないことがあります。
。しかし、本書ではこのBの知識を「戦国武将はどういう状況下で、どういう価値観に基づき、どういう風に考えて史実のような行動を取ったか」という戦国武将の実像(A的な話)に迫るために使っているので、それ自体も面白いですし、それ以上に今まで歴史小説などで楽しんでいたAの話も立体的に見えてきてより楽しむことができます。
『センゴク』シリーズを読んだことがなくても、戦国時代が好きな人にオススメです。 -
いやぁ~毎度のことながら良い戦国史の情報ありがとうございます。
-
これだけ研究に即した中世史入門の本が出ているのに、昨今の歴史小説は50年前の内容と何にも変わらないのはなぜだろう。もはや歴史を物語として楽しみたい人はいなくなり、江戸の仇を長崎で、みたいな現代人がタイムスリップしたような妙なバラエティードラマばかりになってしまった。そんな感想を持ちつつ、この本がたくさんの歴史ファンに読まれることを期待したい。
-
すばらしい本です。
ほとんどの内容は知っていることばかりでしたが、
改めて勉強になりました。 -
「センゴク」のちびキャラたちが語る戦国トーク。
「なぜ戦うの?」など、当たり前のようだけど意外に考えていないこともトーク形式で解説。3頭身キャラも可愛いので、戦国時代に興味があれば元の漫画を知らなくても楽しめました。