戦闘破壊学園ダンゲロス(8)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063826081

作品紹介・あらすじ

この先、DANGEROUS! 命の保証なし!!
稀代の才能が描く、生き残りをかけた未曾有の異能バトル!!

“魔人”と呼ばれる異能力者たちが存在する、とある世界。
私立希望崎学園・通称「戦闘破壊学園ダンゲロス」では、
対立する2つのグループの抗争が激化していた。
“邪賢王ヒロシマ”率いる、暴力で学園を支配する「番長グループ」。
“ド正義卓也”を擁する、魔人校則の遵守により治安を保つ「生徒会」。
いま、前代未聞の“ハルマゲドン”が勃発する―――――!

三つ巴異能力バトルは“真の愛”で幕を閉じる――。最終巻!! ラストのラストまでDANGEROUS!大番長・邪賢王ヒロシマが“転校生”に敗れ、もはや性別転換能力を持つ両性院男女、唯一人で立ち向かうしかない。両性院は一人の人間として、最愛の天音沙希を救えるか!?

感想・レビュー・書評

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  • 2巻から一気読み。
    いや~すごい!
    頭おかしいよね!!(褒め言葉)
    表紙がめっさかっこ良くて、まさかこんな中身と思わないよね!
    しかし読了後に謎の感動。
    伏線の配置とか、「認識」に関するロジックとか、いわゆる「めちゃめちゃ頭のいいバカ」的な。
    キャラ一人ひとりの性格とかバックグラウンドを魅力的に示しておいて、容赦なくさくさく殺していっちゃうし。
    読者としてはどの立場に感情移入すればいいのか最後の方になっても安心して読めない。(その分全員に愛着が湧くのかも?)
    最終的には主人公がヒロインを救う話に収束していくんだけど、アレだもんね!!
    すごいよ、頭おかしくて大好き。

  • ラス前で「平和なif」を見せつけて悲劇を煽る…やっぱこれ『バジリスク』じゃないですかw

    というわけで完結巻。水入りにより終結(本当は生徒会室襲撃時点で勝敗は決していたのですが)したハルマゲドン後、生き残ったメンバーでのさながらパズルのような最終決戦。ここらへんのロジカルな感じや、その上で「表面的には酷い台詞」が実に重要な意味合いをもって使われるあたりは、実に原作者の好みといった感じ。そしてそれをことさら感動的に描く作者の手腕。本当素晴らしいコミカライズ作品でした。

    しかし『バジリスク』といい、「下品な原作」にはむしろ「上品な(作風の)漫画家」を当てるのが良いバランスなのかもしれませんね。

  • ここで死ぬのか!なカウンターの驚きと面白さは確かにあったが、それ以外に何がと問われると困る。メタゆえに、読者の意識のなかで本筋がありえたかもしれない展開との競合から常に逃れえず消化不良がつきまとう。つまり、わたしたちはあり得た選択肢のうちで、出来損ないの物語をみせつけられているのではないかという贅沢な呪い。もちろん誰よりも作中の世界観にどっぷりとつかっている作者のストーリーテリングが面白くないわけがない。しかし、その面白さはどこか二周目の批評的な面白さに過ぎないようにも思う。わたしたちはこの世界観が遊び尽くされるまえの、限りなく王道でベタな一周目の面白さを二周目に幻視してしまう。作者が誰よりも構造に自覚的だからこそのジレンマ。

  • 一気に通読。面白かった。美味しい設定がギュッと濃縮還元されて濃厚な作品に仕上がっていた(本来なら大活躍しそうなキャラクターがどんどん死んでく!)。理詰めながらふざけるところはふざける思い切りの良さも気持ちがいい。それらを効果的に漫画として見せる手腕に感嘆。

  • 世界観がトレーディングカードゲームそのものなので楽しい人には楽しい。

  • 完結

  • エログロナンセンスの塊であり、万人におすすめできないが面白い。西尾維新の影響は原作者が否定。小説で読むとまた印象が変わるのかな。

  • 完結巻。若干のやっつけ感があるのはまあ仕方ないのかな。
    ある程度は予想通りだったけどラストを真逆に取り違えていた。そりゃそうだよね。そっちのほうが絵になるし。

    オマケ漫画で次回への伏線が張られていたが、これが蠍座につながるのだろうか。つーかこの人物は彼女だと思うんだけど、彼女的にはあの世界で十分幸せといえるんじゃないのかな。違うのかな。

  • 素晴らしい最終巻!最初から最後までずっと面白かったー!!

  • 謎……じゃない! 納得の感動をありがとうございます。

    三年半の長期に渡った『戦闘破壊学園ダンゲロス』のコミカライズもこれにて終幕、重ねに重ねた伏線と論理(ロジック)が結実し、最後の終局へと導いていくこの構成の美しさに改めて感動しました。

    特にこの最終巻は、単独で見ても完成されていると感じました。
    特に最終話一歩前の決着回「神に愛された魔人II」の醸し出すスピード感たるや、漫画であるからこそと言う臨場感のお手本なのでは? と思わせるものがありました。
    ここまでの七巻までに積み重ねた論理を噛み合わせ逆転の布石を組み立てる主人公・両性院。
    対するは三つ巴の頂点たる転校生・ユキミ、ここまでの戦いで負傷し、彼(女)も絶対的優位の中で荒い息をついています。
    矛盾の論理と言うこの作品を貫く一大命題を語りながらも、両性院の能力によって徐々に彼女に変わりゆく様をページをめくる度に描き出しています。

    この臨場感!
    あえて、自説に自惚れます!
    版権の管理の問題からダンゲロスのアニメ化は流れてしまいましたが、この漫画の緩急の流れ! 刹那の攻防に!
    生半可な映像化は太刀打ちできるものではないと!

    そして、最終話。
    ロジックの奔流、美しいパズルの総仕上げです。
    ヒロインとのキスシーン――、そのあまりの美しさに私はこの本を永遠に本棚の住人とすることを誓いました。

    原作者である架神恭介氏は主人公・両性院のことをキャラが薄くて苦労したとおっしゃいましたが、アレな性癖やら濃すぎるキャラに揉まれて最後の最後でヒロインとの幸せなキスを勝ち取った、彼へ、彼女へ、最大限の賛辞を贈らせてください。

    あと、単行本化に伴って書き下ろされた転校生の舞台裏について、○○○になった両性院のデザインがかっこよすぎて、本当にステキでした。
    これから講談社BOX版世界観において主役を務めるであろう門出に相応しい。
    言うなら全力疾走で駆け抜けた映画のエンドロールですが、今までの余韻とこれからの予感を感じさせます。

    唯一残念だったのが序盤に伏線を張られたに関わらず、最後の出番が文化祭だった川井ミツルの存在でしょうか。彼の反応が見てみたかった……。
    ですが、作品の構成上仕方がない部分もあったと思うので、それは各々の想像と、これからの展開に期待するとします。

    最後に、架神さん! 横田先生!
    それを支えてくださったスタッフとダンゲロスプレイヤーの皆さん! この素晴らしいダンゲロスへ。
    本当にありがとうございました!

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