- Amazon.co.jp ・マンガ (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063879704
作品紹介・あらすじ
□(シカク:詩歌句)街。そこは近代日本ぽくも幻想の、詩人たちが住まう架空の街。そこには萩原朔太郎、北原白秋、三好達治、室生犀星、高村光太郎らの作品からイメージされたキャラクターたちが、創作者としての業と人間としての幸せに人生を引き裂かれながら詩作に邁進する。実在した詩人の自伝ではなく、萩原朔太郎や北原白秋らの作品から受けた印象をキャラクターとして創作された、詩人たちと近代日本の業と罪と狂気の物語。
感想・レビュー・書評
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すごい!!近代詩ってさっぱり読んだことなかったんだけど、それでも全然おもしろかったし、こんなの読んじゃったら元の詩の方にも手出すしかないよ 14/5/11
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久々に凄い私の中に残った漫画かもしれない。
でも独特な雰囲気なので合わない人は合わないだろうし、好きな人にはたまらないという感じだと思う。
詩人に関しては名前とかなり有名な詩だけ知ってるというくらいの無知な私だったけどこれを読んで詩人たちにも凄く興味が湧いた。
この漫画に出てくるキャラは詩人自体をキャラ化したんじゃなくて、各人の詩の雰囲気から造られたキャラみたいだけど。
朔くんの病みっぷりが最初はあんまなんとも思わなかったけど見れば見る程なんだか可愛く見えてきてたまらない。
白さんとのなんとも言えない関係も好き。 -
萩原朔太郎さんの『月に吠える』が読んでみたいなあ、とまさに思ってた時に見つけた漫画。
近代文学とかって興味あるけどなんか難しくって…って人はこういうのから入ると面白いのかな。
それにしても狂ってるなあ。
ものすごく純粋に狂ってる感じ。
めっちゃ好き。 -
原作をもっと読んで勉強しなければ!
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個人的にすっっごく引き込まれる世界観ーーーっっすごく堪らない。こういうの堪らない。本誌追いかけたいくらいには惹かれる…!
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再読。月吠えは全巻読んでいるのでこのあとの展開がありありと思い浮かべられて、読みながら「平和だなあ……」と思った。
これは10代のわたしのバイブルである。引用される詩はみな暗誦できる。いちばん好きなのは『殺人事件』。
縊死体が現れる前の、みんな仲良くのんだくれて、朔くんが安心して病んでいられる□街が永遠に続けばよかったのだ。 -
『月に吠える』といえば大正時代に活躍した詩人、萩原朔太郎の代表的な詩集だ。この作品はその朔太郎が主人公なんだけど、ノンフィクションではなく、近代(明治・大正・昭和初期頃)の詩人や歌人や俳人がごちゃまぜに集められた住んでいる□(詩歌句)街という架空の街の物語だ。実在する詩がとにかくたくさん引用されてかっこいい。また、近代と日本と戦争といった、重いテーマを含んでいて読み応えがある。
(pha著『知の整理術』で紹介) -
しんどい…しんどい…白さん…と言いつつ読まずにいられない。最新話読んだあとに一巻読み返すとその落差に目まいがする…面白いですよ
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近所に萩原朔太郎記念館とかあるし読んでみるか〜という軽い気持ちで読んだら、まだ掴みきれないけど、とてもインパクトの強いマンガだった。