進撃の巨人(15) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社 (2014年12月9日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063952537

感想・レビュー・書評

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  • 人を殺すために特化した新型立体機動装置と散弾銃が調査兵団を襲う。憲兵団のナイルでも知らない中央憲兵の闇。人を救うために人を殺す戦い。どこまでがエゴで、どこからが正義なのか。それを問う革命が始まる──。

    ジャンを助けるために人を殺したアルミンの苦悩が伝わってくる。巨人ではなく人を殺すという十字架が容赦なく足を絡め取る。
    「もし今もお前の手が奇麗なまんまだったらな 今ここにジャンはいないだろ お前が引き金をすぐに引けたのは仲間が殺されそうになっていたからだ お前は聡い あの状況じゃ半端なことはできないとよくわかっていた」
    そこにリヴァイがかける言葉が沁みる。そして、ジャンのことも否定してはいない。正しさは状況によって変わるし、選んだことが最善かどうかなんてわからないのだ。

    その後のヒッチとマルロとの邂逅は重い王政編でも息抜きポイント。ヒッチが何も知らされずにアニを思いやっていたのが切ない。ジャンがマルロを「こいつ……多分……本物のバカだ…」とじっと見つめるのもシュールで好き。信頼できるか試すジャンの演技がバカっぽくてそれも笑える。マルロのおかっぱの髪型は確かにツッコミたい(笑)

    ギリギリだった調査兵団の命運がここから逆転していくのが熱いよね。リーブス商会のフレーゲルが意地を見せたところがカッコいい。中央憲兵と一般住民の格差がここで裏返るのが鮮やか。モヤモヤがスカッとする!さらにフリッツ王と側近の行動もわかりやすいというか。「一人一人の選択がこの世界を変えたんだ」というセリフ通り、フリッツ王たちの選択もまた世界を変えるダメ押しになったのが痛烈。

    そして、物語の舞台は囚われたエレンとヒストリアたちのもとへと移る。この場所で過去に一体何があったのか。その罪とは──。

  • この巻面白い
    調査兵団のみんながカッコいい
    ザックレーさんのクーデターも最高

    新聞記者の前に静かに現れるハンジかっこいい

  •  激動だな。今回は時系列が少し入り組んでいるから、全巻と合わせてコミックスで読めて良かったと思った。
     エグみの強い作品ではあるけど、それでも人を殺す重さをちゃんと、前回のジャンや今回のアルミンで受け止めているのが良い。
     市井の人々が、主人公たちを責める愚かな大衆としてだけではなく、協力して体制を打ち壊す一手になるのも好き。
     そして最後にようやくエレンが巨人化した原因の糸口が提示される。

  •  調査兵団の無実の罪を晴らし、エレンとクリスタを奪還するために動く調査兵団の面々。
     エルヴィンの覚悟、ハンジさんの戦略、記者の人たちの行動など、多くの人の決意と行動が未来を変えました。みんなかっこいい!

  • 外道の魂
    信頼
    回答

  • クリスタ・レンズに括弧でヒストリア・レイスの名前が書かれたのは、15巻から。

  • 物語が大きく動きました。ですが、相変わらず謎めいていて、何が何だか分からないですね。

  • 中央憲兵に追われ続ける中で、トロスト区ではハンジの策が炸裂!
    そして城ではエルヴィスの策も!

    現体制を崩しひとまずクーデターは成功したものの、エレンとヒストリアはまだ。

  • 初めて人を殺す描写がなんとも生々しい。
    頭ではわかっていても、中々咄嗟に切り替えられないだろう。
    リヴァイがアルミンに、もう汚れたんだ、以前のお前には戻れない
    と言うのが厳しいようでいて相変わらず優しい。
    もし今もお前の手が綺麗なままなら今ここにジャンはいない。
    聡いからあの状況じゃ半端なことができないとよくわかっていた。
    アルミン、お前が手を汚してくれたおかげで俺たちは助かった。
    ありがとう。
    リヴァイは常に対等というか、事実だけを伝えてくれていると思う。
    ジャンが、人に手を下すのが怖かった、間違っていのいたのは自分でした
    次は必ず撃ちますと言うのも立派なのだが、
    リヴァイが
    何が本当に正しいかなんて俺は言ってない。
    そんなことはわからない。お前は本当に間違っていたのか?
    と返すところが如何にもリヴァイなのだ。
    確かにこれは人気が出るのも当たり前なキャラクターだ。

    マルロとヒッチとのやり取りも好きだし、
    フレーゲルが男になったなぁと思う。
    聞屋さんたちも頑張っていて、ほっとする。

    確かにピクシス司令官の言うとおり、
    巨人の壁を築き人類の記憶を改竄する力を永久に失ってしまう危険性が
    この革命にはある。
    エルヴィンが、
    これで良かったのだろう。
    この人類を救うのが我々であるとは限らないのだから。
    と言う言葉は鳥肌が立った。
    ここまで重い”人事は尽くした”な中々見ない気がする。

    ピクシス司令にあることを委ねた。
    もしその時が来ればだがその時俺はただ見ている。
    選ぶのはお前だ。そして彼らだ。
    ぞくぞくする場面だった。

    ベルク社の号外が配られ、
    変えたのは私たちじゃない一人ひとりの選択がこの世界を変えたんだ
    という台詞に感動する。
    「質問をどうぞ。あなた方の言動を妨げていた者たちも現在は牢屋の中です」
    という台詞も恰好良い。

    人類を思えば王政に全てを託すべき。人よりも人類が尊いのなら。
    人と人類、同じようでいて違う。厳しい選択が続き
    読んでいても複雑な気持ちになる。

  • いつ誰がどんな死に方をしてもおかしくないという意味では、ハンター×ハンターのようなドキドキ感がある。

著者プロフィール

諫山創(いさやまはじめ)
1986年8月29日生まれ。
『orz』にて読み切りデビュー(マガジンSPECIAL2009年3号)。
2009年10月号より、別冊少年マガジンにて『進撃の巨人』を連載中。

「2014年 『進撃の巨人 悔いなき選択(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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