- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063953589
感想・レビュー・書評
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面白い
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読了
1回目 2020.9.27 -
何が真実なのかわからない〜
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いやー、えらいことになってきましたね。でも絶望的な状況からの逆転はストーリーの醍醐味ですね。
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お〜、謎に迫ってきた。
ヒストリアの父ちゃん…
というかレイス家も
完全悪というほどではない。
何が正しいかなんて、難しいよなぁ。 -
えらいことになってきましたなあ
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この巻はこれまで隠されていた諸々が明るみに出る展開がメインのためか、ストーリー的な意味での進展は薄め
その分、次々と明かされる情報の密度が高くて困るのだけど
これまで疑惑として存在したもの、確証はないがそうだろうと考えられていたもの
ロッド・レイスの口や隠された記憶から明かされるグリシャの行い、ヒストリアのすべきこと。それらは反論のしようがない真実である為にエレンもヒストリアも受け入れざるを得ないもの
巨人に囲まれた世界の状況を変えようとして革命を始めた筈が変えようがない真実にぶち当たり、それぞれの役割が決められてしまう展開は壊しようがない世界のあり方をこれでもかと示してくる
エレンはここでヒストリアに喰われ、ヒストリアは初代王の思想を継承するしか無い
ここで変えようがない状況を変えるきっかけとなったのがケニー・アッカーマンだね
彼は憲兵殺しから中央憲兵の犬になった人物。そんな彼が何を企んでいたかと言えば、かなり大それたことだったようで
その大それた企みはヒストリアの心を揺さぶる言葉を生じさせ、更にはエレンに傷を付けるに至った
壊しようがなく、単純な結果しかありえなかった構図に罅が入った
この巻の後半ではヒストリアの心情変化が濃密に描かれているね
フリーダを殺された恨み、そして自身に求められる役割。それらを受け入れていたヒストリアはエレンを喰って巨人を駆逐するつもりで居た
その変化はエレンから生きる意味を失わせるもの。巨人を駆逐する事を生き甲斐として訓練してきた彼にとって自分の存在が巨人殲滅の邪魔をしていると知れば最早生きる意味なんて見いだせない。
「オレはいらなかったんだ」という台詞は哀愁を誘う
だからこそ、自分は必要ないという絶望の台詞は他人から必要とされて死にたいと思っていたヒストリアに刺さる
更にユミルの言葉がここで活きてヒストリアに役割に拠らない生き方を選ばせるのは感動的な展開
王政への革命と構図は同じく、初代王の力や情報を引き出す道を選ばず、確証の得られない道を進むことになったエレンとヒストリア
自分が正しいかなんて、誰かの希望になれるかなんて判らないまま、自分を信じて巨人に変身する道を選んだエレンは今度こそ仲間を助けられるのだろうか?