政談 (まんが学術文庫)

  • 講談社
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本棚登録 : 71
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065106686

作品紹介・あらすじ

「忠臣蔵」の赤穂浪士の処遇に困った幕府が頼った知恵袋・荻生徂徠の言葉を集めた『政談』。その内容は悪魔的な統治術であり、その存在は門外不出とされ、幕府倒壊後の1868年に出版されるまで世に明らかにされることはなかったのです。その教えが2055年によみがえる。人口減、産業の衰退などにより危機に直面した日本が取った選択は、完全無欠のコンピューターによって政策を決めることだった。「同業者は同じ場所にすむこと」「無職の禁止」。びっくりの施策の数々に翻弄されるロックミュージシャンの恋の行方は? 自由に生きるか。そこそこで満足するか。人間存在の根幹に迫る近未来SF儒学!


目次
一。国を治める方法の根本
二。取り締まりの事
三。譜代者のこと
四。せわしい風習を改める
五。荻生徂徠
六。武家の旅宿を改める
七。「主」と「客」を正す
八。才徳を見分けること
九。人材登用のこと
十。あなたはSORAIを信じますか



人口減、産業の衰退などにより危機に直面した日本が取った選択は、完全無欠のコンピューターによって政策を決めることだった。「同業者は同じ場所にすむこと」「無職の禁止」。びっくりの施策の数々に翻弄されるロックミュージシャンの恋の行方は? 自由に生きるか。そこそこで満足するか。人間存在の根幹に迫る近未来SF儒学!

感想・レビュー・書評

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  • 荻生徂徠の政談をマンガにして世に送り出そうという発想が凄いと思う。荒唐無稽なお話だけど思考実験としては面白かった。

  • 漫画の構成設定が秀逸。
    ●徂徠は江戸中期の儒学者。人間一人一人の善悪を論じる朱子学を批判的に捉えていた。綱吉〜吉宗のブレーン。忠臣蔵の裁きで有名。武士には名誉、幕府は法の秩序が。
    ●本当ゆやりたいのなら、どんな障害があってもやれば良いじゃない。
    ●早く、安く、いっぱい、って本当に豊かな社会なの?
    ●ずっと成長し続けるなんて、そんなうまい話あるの?資産家の利潤追及が国の安定を妨げる。

  • すばらしい!
    AIによる統治は、中国の未来か?

  • こちらのコメントは「ツァラトゥストラはかく語りき」でご覧ください。

    2018/11/01 更新

  • 荻生徂徠全く関心無かったのですが知りたいと思いました。

  • 帯文句程SFでないが展開は楽しめた、この手法いいかも

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著者プロフィール

1666~1728。江戸時代の儒学者・思想家。独自の漢籍研究法と朱子学批判の立場から、古文辞学を確立し、のちには徂徠学と呼ばれる思想潮流を生み出した。

「2013年 『荻生徂徠「政談」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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