りぶねす(10) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 49
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065112724

作品紹介・あらすじ

妹の笑顔さえあれば何もいらない! そう豪語するテツの通う花鳥高校に、最愛の妹・カスミがご入学!! 新生活には男子生徒からの告白や、部活の勧誘など危険(?)がいっぱい!! 妹LOVEのお兄ちゃん、気が気じゃありません‥‥!!

七瀬をカスミから引き離すため躍起になっていたが、魂胆がバレてカスミを怒らせてしまったテツ。さらにはアスカも煮え切らないテツに我慢の限界を迎える。いつもそばにいてくれる2人から距離を置かれてしまい、テツ、人生最大のピンチ…!?

感想・レビュー・書評

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  • 哲郎が追い詰められ続ける試練の第10巻。

    もう殆どの読者にとっても当人たちにとっても七瀬と花純が付き合うのは既定路線で後は哲郎がそれを受け入れられるのか、そして花純が兄離れ出来るのかという点に掛かっている。でもそれは哲郎が言うようにこれまでの哲郎の人生が全て花純の為に捧げられてきた為に簡単に決断できる代物ではない
    もし哲郎が七瀬は花純に相応しい人物ではないと今でも思っているのなら迷うことなく排除に動いていただろうけど、今は花純がどれだけ七瀬に心傾けてしまっているかを知ってしまっている。だから今の哲郎には七瀬を排除する方法は取れず、かと言って花純を囲い込むことも最早出来ずただ迷い続けるしかない

    その為に哲郎が一杯一杯になり飛鳥まで失いそうになる状況は流石に哲郎を責めたくなるが、そもそも哲郎って花純のために完璧超人になろうとした努力家に過ぎないから花純によって自身のアイデンティティが否定されつつ有る今の状況で哲郎がぼろぼろになってしまうのはある意味仕方ないとも言える。けど、やはり飛鳥だけは失っちゃいけないと思うんだけどな……

    一方で哲郎と同じく中途半端な関係を真琴と築いていた千葉はようやく一歩を踏み出せたようで。これは哲郎が千葉の心を解したことと真琴の純真さが合力した結果だね
    それ故に同じように一歩踏み出すことは哲郎にだって出来るのだと言っているようで印象的

    墓前で悩む中で幾つもの幻聴を聞いた哲郎。それによって変わっていくものの中で変わらないものが有ると理解し、ようやく一歩を踏み出す覚悟を決められたのかな。でもまだ七瀬に花純を任せられると納得できた訳ではないから直接対決して七瀬を見定める必要が出てくる。果たして七瀬は哲郎に認めて貰えるのかな?
    そして哲郎が聞き逃した花純の言葉。これが悪い結果を呼び込まないと良いのだけれど

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