- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065112847
感想・レビュー・書評
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6巻読了。基本は癒し系学園コメディなんだけど、突然感動シーンをぶっこんで来る作品なので油断なりません。学校での雪ちゃんの告白(愛のではない)はかなり涙腺にきました。社会人になると、色んなことに妥協して仕事している自分に気づいてイヤになってしまうことも多いけれど、佐藤先生、雪ちゃんにあんな台詞言ってもらって嬉しかったろうなあ。と。
高橋先生については、予想していた通り恋愛に鈍いキャラというより、自分に自信が持てない性格だったようで。ただ、佐藤先生との関係も、いままでより一歩進んだようで次巻が楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あ、妹とかじゃなくて姪だったんだ。そっか、結構年離れているもんな
第5巻で登場した陽子とざしこの謎が鉄男と相馬によって解明されていく第38・39話
ざしこの行為が他人からは陽子が代行しているように見える現象はちょっと意外。京子の首の断面が皮膚に覆われて見えるように、陽子はざしこによって発生する異常を修正する役割を持っているのか
5巻の時点では亜人が登場する世界の中でもざしこの存在は超常的存在だったけど、こうして解明されてみるとざしこを観測できる陽子も充分特異な存在だったと判る
陽子はざしこが見えない空間と見える空間を繋ぐ役割であり、陽子が居るから鉄男も陽子を通してざしこが居る空間を感じ取ることが出来る
相馬が登場すると話のスケールが異様にでかくなる印象が有るんだけど、今回陽子という存在が居たためか割と日常の延長として感じ取れる部分もあったね
そして巻の中盤からは早紀絵のターンと言わんばかりの攻勢
鉄男を女体化させてしまうというちょっと誰得展開(夢)を披露したり、宇垣の助けで鉄男とサシ飲みしたらクルツに見せ場を取られたり。
ただ、そういった思い通りの結果を呼び込めない中でも少しずつ前進する部分はあって。クルツのファインプレーによって鉄男が早紀絵の事をもう少し真剣に考えてみる気になったのは意外
また、この辺りから早紀絵の悩みや問題が少しずつ明るい方へ向かっていく展開は良いね
早紀絵はサキュバスの力が強いから人の多い場所で暮らすことは難しく、力を発現した際の被害を少しでも減らそうと無理な時間で出退勤をしている。それがクルツの助言、鉄男のアイディア、教頭の許可という連携によって宿直室に止まるという形で一度に解決される
教師なら宿直室に止まることはおかしくないし、広い敷地の学校であれば力の影響を受ける者は居ない。これは教職について居なければ叶えられない状況だね
また、教師であれば生徒に良い影響を与えたいと思うもの
しかし、早紀絵は特に理由なく教師になったと鉄男に言う。一日一日こなして行くのもやっとと述べる早紀絵。でも、生徒からすればその一日一日はとても貴重なわけで
早紀江がこなして行くのもやっとだと思っていた毎日が雪に影響を与えていたと判る。あの雪が鉄男よりも早紀絵に憧れて教職を目指したいと訴えるのは意外だったかな
ここで早紀絵が雪の発言に驚くだけじゃなく、雪を励まし教職になりたいという意志を応援すると全力で訴え返す展開は本当に素晴らしい
第42話ラストでも第43話ラストでも早紀絵は「教師になってよかった」と言う。でも、その2つの言葉に込められた意味合いは全く違うわけで
早紀絵の努力が報われたと複数の方向性から見えてくる展開はとても巧いと感じられた -
サキュバス早紀絵先生と高橋の飲み会からの、雪女な雪の早紀絵先生への将来相談の流れ、じつに良い。
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デュラハンの首から出る炎から人魂が空間の揺らぎであると仮設する流れ、面白い解釈だと思った。
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巻を増すごとに人間関係の深まってきて素晴らしい
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前半は座敷童子の考察。陽子ちゃんは妹かと思ってたら姪っ子だったか。年齢差15ぐらいの描きようだったので兄と離れてるのか、早婚だったのか。後半は佐藤先生の色々な話。ついに佐藤先生が攻勢に転じた。高橋先生も満更でもない感じ。やっと佐藤先生が報われてきた感じがあって、私も嬉しい。ほほえみタンクトップとおかえりエプロンは謎の嗜好で謎のテンション。にしてもひかりパパ相変わらず大人物。その時は一緒に怒られようか、なんて中々言えるもんじゃない。そして中盤にはシレッとトランスジェンダーの話も入れ込んでくる。
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一年ぶりの新刊・・・・・・一年ぶり?
あんまり待たされたって気はしないな、不思議なもんで
あくまで、私個人の印象だけど、一巻の厚み、ストーリーの、が結構、あるから、その感動が最新刊が出るまで、地味に長続きしているんだ、と思う
他の良い作品に負けず、この『亜人ちゃんは語りたい』も、巻を増すごとに良さが増していくタイプだ。素人の無知な我儘かもしれないが、漫画ってのは全て、そうであってほしいもんだ
個人的に、この『亜人ちゃんは語りたい』が面白い、と感じる理由は、真面目な内容が固すぎないトコだ
シリアスってほどではないにしろ、おちゃらけた、と言える内容でないストーリーを、ペトス先生は絶妙な柔らかさにして、読み手の心を芯まで響くように打って来られる。(1)から、既に体重が乗ったパンチだったが、ここ最近は、腰の回転と肩が入っている事もあってか、より、威力が増している
オカルト、心理学、哲学、物理学などの知識を詰め込んだストーリーに、友情や恋愛、また、進路などのエッセンスもトッピングしながらも、決して、破綻した味になっていないのは、登場人物らに「亜人」って個性があるから
「亜人」らの能力や特性は、単なる特徴だ
けれど、普通の人だって、その自分だけの特徴がコンプレックスになって悩むのだから、「亜人」らだって、葛藤する
そんな「亜人」に道標の在り処を示しているのが、人間と亜人の両方ってのが、良い意味で現実的
同じだから解かる、違うから解かろうとする、立場が違う者から異なる助言を貰って目的地が見える事、そこを目指す道に付ける最初の一歩もある
学校が舞台だけあって、教育ドラマも、十分に骨太だ
有体に言って、『GTO』にも負けてないんじゃないだろうか
また、そこと同じくらい、恋愛ドラマも手抜きされておらず、今後、どうなってしまうのか、とハラハラする。これは、『亜人ちゃんは語りたい』が名作になっている証拠だ
この(6)そのものに文句はないのだけど、そろそろ、再び、公式アンソロジーが出ないかな、と期待している。最も描いて欲しい漫画家は、『小林少年と不逞の怪人』の上条明峰先生
上条先生の絵柄だと、少しばかり艶が増してしまうような気もするが、ペトス先生の絵柄には、ちょい色気が足りないので、丁度いいか?
いや、色気が無い、と断言しちゃうと、ペトス先生が凹んでしまうかもしれないな。けど、色気が出ているシーンが、ちょいマニアックっつーか、ペトス先生のこだわりが強すぎて、共感しにくい・・・
どの回も、(7)が楽しみになるだけの内容。その中で、私が何気に力を込めて推したいのは、第43話「サキュバスは宿直室にいる」だ
第42話「果報は寝て待て」と、ラストの台詞をあえて同じにしている事で、教育者が積み重ねてきた、これまでの努力が報われる感動または達成感、もしくは、恍惚を上手く表現できているように思えた
生徒が教師の道を目指し、その夢を持つキッカケはアナタだった、と言ってくれるのは教師冥利に尽きるだろうな
どの職業にしても、こういう「なって良かった」と思える瞬間を迎えられるのは、最高だ
私も「先生の作品よりも、面白い小説を書いてみせます」と言って貰えるよう、なる早でデビューを決めなきゃな
この台詞を引用に選んだのは、意外に正しい、と感じたので
人生で直面する驚きに対する受け止め方ってのは、案外、これくらい緩めでいいのかもしれない
悪くない、つまり、これから、自分次第で、もっと良く出来るって事だ -
「オカルトも立証できれば科学の領分」そりゃまそうだろうけどさ? “女性っぽさ”とは……そんなもので女性や同性である男性を縛るんじゃぁない.男を立てるのが出来る女という下卑た幻想.クルツくんはバカであった.「持ってる権利を行使するのはとてもまっとうな生き方だと思うけどな」この日本では持ててない権利をせめてマジョリティ並に要求すると叩かれるし,持ってる権利を行使しようとすると特権だ言われるけどね! 「謎の嗜好」 えらい理解のある教頭(かどうかは知らんけど)やな.ものっそい厚みのある学校の壁やな1mは優にあるやんそれ.忍務.熱い早紀絵.「教師になってよかったぁ~」
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テンション高い佐藤先生かわいい