不滅のあなたへ(7) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065114100

作品紹介・あらすじ

何者かによって
”球”がこの地上に投げ入れられた。

情報を収集するために機能し、
姿をあらゆるものに変化させられる
その球体は死さえも超越する。

ある日、少年と出会い、そして別れる。

光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……
刺激に満ちたこの世界を彷徨う
永遠の旅が始まった。

これは自分を獲得していく物語。

ピオランの死後、独り無人島で過ごすフシの前に、ハヤセの末裔の少女ヒサメが現れた。フシは彼女の率いる守護団と共にノッカーに襲撃された村へと向かう。新たな別れを経験し、フシは仲間を求めて街へ出ることを決意する。しかし“不死身”の伝説は長い時を経て、フシを信じる者と求める者、──そして恐れる者を生んでいた。これは仲間を見つける物語。

感想・レビュー・書評

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  • 去年に5巻まで一気読みして、完結した時にまた取り上げたい、と書いた​が、週刊少年マンガ連載には珍しく密度の濃い展開をしているので、方針転換、年に一度ぐらいは取り上げたいと思う。

    前回は、ファンタジーの世界観の構築がきちんと出来ていて素晴らしいこと、不死のモノが主人公ではあるが、文明史観はなくあくまでも「人間とは何か」に関心がいっていることを指摘した。それは一巻目を除いて五巻まではあまり時間軸が移動しなかったからなのだが、ジャナンダ島が終わった後に一挙に40年、そのあと大きく数十年の時間が移ったので、単に人間性だけに的を絞った物語でもなさそうだ。ただし、文明史観や国家の問題は、まだ立ち現れてはいない。本来ならばジャナンダ島も何処かの国に属しているはずであり、殺人大会で代表を決めるのはおかしいはずなのだが、ファンタジーなので見過ごしていた。6巻目からはなんと国の王子が登場する。少し趣を変えるかもしれない。

    「この世界を保存する」ために、フシを作り、ノッカーの位置を感知出来、まるで外宇宙から情報のみ送りつけているような「観察者」。
    観察者の計画を阻止するための、観察者とは裏表の存在「ノッカー」。フシが獲得したものを奪い、弱体化させるために設計された。学習能力を持ち、必ずフシの居場所を掴め、やがてはハヤセの1部の中にも入り込んで、フシ教みたいな組織も作る、変な生き物。この二つの「存在」が、謎のまま物語を展開させる。この謎はなんなのだろうか?

    6巻の180p、観察者とピオランの会話から、どうもこの星は地球とは成り立ちが大きく違うぞという予感がある。そもそも星なのかどうかもわからない。壮大な「仕掛け」にもうしばらく酔ってみたい。

  • フシは何年も生きてるのに、子供みたいなままだな~、成長もしてるのに、すごくゆっくりしか変わらないのはなんでだろ。
    ハヤセの子孫が、悪い子じゃないんだよな…と感じさせては、殺しすらいとわない独占欲とか執拗な接触とか、どろどろした愛情を見せてきて嫌悪感を刺激してきて、落ち着かない!
    トナリとの再会は、切なかった。年取ったとは言えわからないのか~。もしかすると、メインの少年は一人ぼっちだったから、対人能力が低いのかな。
    変な王子が新しく登場した。この人も変なやつだ…良くも悪くも素直だけど。王も王子に望む姿があるなら教育とかしないのかな~、王ってのは、我が道があり、残酷なものなのか。

  • ボン来た。
    この巻の表紙こそトナリでよかったのでは。
    にしても、ノッカーキモイ

  • トナリがかっこよすぎて
    いい女になったなぁ
    あと最後のみんなを引き連れたフシがめちゃくちゃかっこよかった
    ボン、久しぶりにトナリに会えたね良かったね

  • ピオランの死後、独り無人島で過ごすフシの前に、ハヤセの末裔の少女ヒサメが現れた。フシは彼女の率いる守護団と共にノッカーに襲撃された村へと向かう。新たな別れを経験し、フシは仲間を求めて街へ出ることを決意する。しかし“不死身”の伝説は長い時を経て、フシを信じる者と求める者、──そして恐れる者を生んでいた。これは仲間を見つける物語。

    ピオランの死後40年も引きこもってたフシ。40年とかこの世界観だと下手すれば再会する前に色んな人死んでるじゃん…。
    そしてまさかのフシのおっかけ教団がまた登場。ヒサメちゃんは可愛いけど、あのハヤセの孫で生まれ変わりだなんて言われた日には嫌悪しか感じない。おまけに腕にあのノッカー飼ってるとかヤバすぎる。
    なんか怪しい二人組出てきたと思ったらまさかのトナリ達だし。せっかく再会できたのに切なすぎる…。おまけにリーンも死んでることが判明するし…リーンいい子だったのに…。
    ようやくフシが仲間集めを意識しだしてまた結構な年月だったなぁ。
    守護団も順調に代替わりしてるし。そして悉く気味が悪い。男になってようやくマシになったかと思ったけどこれはこれで怖い。ハヤセの血族はもれなくヤバいのか。
    変な王子出てきたけど、トナリが絡んでるみたいだし実は仲間になるフラグなの?

  • ハヤセやばい怖い。
    フシの子供が産まれる展開が今後来るとしても好きになった人とでありますように、、
    次の展開は想像ついたけど、最終的にどういう終わりになるのかサッパリ分からないw

  • 【2018/10/14読了】トナリとの再会。12世代くらいの時の流れ。

  • 長い。気が長い話。どこまでいくんだろう? また、40年100年? とかかかってるみたいだけど……、文明レベルはまだそれほど上がっていないなあ。ホント、どこまでいくんだろう? 新キャラのボンが登場で、……ボンになれればつまり……。あとは、ハヤセの子孫の誰かの死に目に会えれば、子供を作る必要もなくなるのか? カハクに死亡フラグが立っている?

  • ピオランの死後、独り無人島で過ごすフシの前に、ハヤセの末裔の少女ヒサメが現れた。フシは彼女の率いる守護団と共にノッカーに襲撃された村へと向かう。新たな別れを経験し、フシは仲間を求めて街へ出ることを決意する。しかし“不死身”の伝説は長い時を経て、フシを信じる者と求める者、──そして恐れる者を生んでいた。これは仲間を見つける物語。(Amazon紹介より)

  • 流石に安易にお金を生産するのはどうかと思う・・・。
    誰かフシに経済のことを教えなきゃ。
    (コインの傷なんかも全て同じになるだろうから偽造を疑われかねないし。)

    40年て。
    6巻最後のオッサンってフシだったのか。
    てか、ノッカー食べてるって。
    (意外と美味しそうな気がしないでもない・・・。)
    てか、あの後、蟹になったりプランクトンになったり海老になったりて。

    酒じいは年齢的に仕方がないにしても、シンとかナンドとか、更にはリーンまで亡くなってるとは・・・。
    リーンなんてお嬢様だし、まだ若いだろうに。
    やっぱ、その姿になれることで「何処かで死んでました」ってのを知らされるのはキツイね。
    トナリは前巻での手紙の内容が不穏だったからパロナと同じような道を辿るのかと思ったけど、これは少し救われた・・・と言って良いのかな?

    フシは結局、意思のある対象には変身できないってことなのだろうか?
    だから無機物や果実なんかは対象が存在していても変身できるし、生産も出来る。
    人間や動物は死んで(ファイが抜けて)モノにならないと変身できない。
    ってことなんだろうか?

    ハヤセは食われたんじゃなかったのね。
    これでヒサメにも変身できるようになるとすると、腕のノッカーまで再現可能になるんだろうか?

    そして、すごい勢いで時間が進んでる。
    何代目かってのは、腕のノッカーが顕現したか否かだろうか。
    顕現した者だけでも6代目、ヒサメが17歳で次の世代を生んだということなので、同じ程度と考えても6代で102年。
    顕現しなかった娘もいる(3代目までを見るに、2代に1人といった感じか?)から、倍と考えておよそ200年。
    島で40年経過しているし、グーグーのところでも数年経過してるから、生まれてから250年くらいは経過してることになる・・・。
    けど、文明レベルが変わってないよね、あの世界。

    ここにきてボン様という濃いキャラが。
    (雰囲気が『 ONE PIECE 』のボン・クレーに似てなくもないのは偶然だろうか?)
    最後の少し前のコマ、鳥肌が立っちゃったよ。
    以前からそんな描写はあったけど、やっぱり皆、側にいたんだね。



    ボン様が仲間になるんだろうか?
    そしてボン様の死後、“見える”ボン様に変身できるようになったらフシはどうするんだろうな。

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著者プロフィール

岐阜県生まれ。2008年、『聲の形』で、週刊少年マガジン新人漫画賞に入選。2009年『マルドゥック・スクランブル』(沖方丁/原作・『別冊少年マガジン』連載)でデビュー。『聲の形(全7巻)』は入選作をリメイクした形で2013年から『週刊少年マガジン』に連載され、大ヒット。『このマンガがすごい!2015』(宝島社)のオトコ編で1位に選ばれ、2016年には劇場版アニメに。2014年、大垣市文化連盟賞(生活文化部門)受賞。2015年、 手塚治虫文化賞新生賞受賞。第12回 大垣市民大賞受賞。現在、『不滅のあなたへ』を『週刊少年マガジン』に連載中。

「2019年 『小説 聲の形 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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