影の守護者 警視庁犯罪被害者支援課5 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.46
  • (9)
  • (43)
  • (53)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 507
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065125359

作品紹介・あらすじ

警視庁犯罪被害者支援課――犯罪被害者の家族などの心の支援を行うセクション。
北多摩で起きた交番襲撃事件。被害者は定年を間近にした益田巡査部長、銃による射殺だった。被害者遺族のケアのために現地に向かう村野たち支援課員だが、益田巡査部長の息子・智樹は捜査一課の刑事でもあった。事件の捜査に参加したいと主張する智樹だが、冷静さを失っている彼を捜査一課は担当から外す。遺族として、ひとりの警察官として智樹と接する村野。やがて捜査は進み益田巡査部長を撃った銃が、五年前に起きた交番襲撃事件で奪われたものだと判明する……。五年前の事件と今回の事件、その時間の中に秘匿されたものとは――。息もつかせぬスピードと目まぐるしく展開するストーリー。警察小説の名手・堂場瞬一の真骨頂! 累計60万部突破の文庫書き下ろしシリーズ第五弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • '22年10月31日わAmazon audibleでわ聴き終えました。シリーズ五作目。

    えっと…大作の後だからか…本作も少し小振りに感じました。

    冒頭、ショッキングな事件で、かなりワクワク(不謹慎?フィクションだから、いいですよね?)しましたが…うーん、ちょっとなぁ、という感想です。もうひとひねり、欲しかった。

    気付いたのですが…元恋人の女性、僕にはただの嫌なヤツ、と思えてきました┐⁠(⁠ ̄⁠ヘ⁠ ̄⁠)⁠┌部下の「ダブルエー」の、引き立て役?今後、この御三方、どうなっていくのか…ちょっと興味あり。

    さあ、第六作へ!

  • シリーズ第5弾。
    前作からは1年ぐらい空いてるかも。
    今回の犯罪被害者の対象は現役の警察官。しかも、捜査一課の期待の星。内部に甘い警察官の特徴を出す為か、今回の村野の調子も今ひとつ。
    交番での警察官の殺人事件がメインで描かれるが、発売から少し経って読んだこともあり、実際にも交番の警察官が犠牲になる事件が続いた。序盤は実際の事件とオーバーラップしてしまうこともあって、ハイペースで読んでいたが、後半になるに連れ、ペースダウン…
    かなり早い段階で追跡係の2人の登場、意味のない食事への不満の羅列、そして村野だけが気付いてない感じのネタバレ感。うーん…警察官が犠牲になる警察小説はたくさんあるけど、それに比べても…うーん、ネタが尽きた感がいなめない。
    かなりのハイペースで新作を発表して来た作者だが、ここへ来てシリーズの新作のペースが落ちて来た感じがする。しかも、以前から気になっているシリーズまたぎの登場人物のリンクの多様。最初からそういう作風の作家さんなら、楽しいけど、一匹狼の主人公に魅力がある作家さんだから、そこの頼って欲しくない。単なるわがままだけど…

  • 事件の被害者は、交番勤務の警察官。
    肥大者支援課の支援対象は、その妻と息子。そして息子は捜査一課の刑事だった。
    犯人探しに躍起となる息子に振り回されながらも、支援課の仕事の一環と、村野は涸れに同行する。
    地道な捜査活動により、犯人を追いつめるが・・・
    最後になって、題名の本当の意味が明らかになった。

  • この主人公、いい歳してどうしてこうも「やれやれ」なスタンスなんだろう……。
    たまにどうにも気になる。

    全体像はやっぱりすきだと思った。
    久しぶりにこのシリーズを読んだけれど、厚さとか一見の武骨さに反して最終的になんか滑らかで良い。

  • 新刊「空白の家族」を図書館に予約したので、
    読んでいない「影の守護者」を読みました。
    このシリーズも好きです。

  • 主人公の設定が地味なので、無理やり操作に参加させている感が否めない。単体では持たなくなったのか、最近の作品はちょいちょい他シリーズのキャストが出てくる。ファンとしては嬉しいけど複雑。

  • 北多摩団地交番で警察官が射殺された。被害者は益田護。支援課にも出動要請が掛かる。遺族に面会する村野だが、その息子・智樹は捜査一課の刑事だった。さらに事件に使われた拳銃が五年前の交番襲撃事件で奪われたものだと判明する。自らの手で犯人逮捕をと息巻く智樹に、村野は二人だけの秘密捜査を提案する。

    シリーズ第五作。現実の事件とは重ならないが、ちょっとヒヤリ。それはともかく、この展開では推理しようがありません。残念。

  • 今までの中ではいまひとつかな。犯罪被害者支援の側面が弱くなって、ただの警察小説になってしまったような。

  • 圧倒的スピード感、怒濤のラストと裏切り!? 

    警察官射殺事件発生。被害者の息子益田智樹は捜査一課の刑事だった。さらに使用された拳銃は五年前の交番襲撃事件で奪われたものと判明。犯人逮捕をと息巻く智樹に、支援課の村野は秘密捜査を提案する――。

  • 2023/12/10 112読了

全37件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堂場瞬一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×