- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065131367
感想・レビュー・書評
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エロや上木らいちの活躍が控えめなのと、過去作を読んでいないとついて行けない部分があるのが難で単体として読むと消化不良気味ですが、らいちのヒントからロジカルに絞っていく過程は読み応えありますし、黒幕の動機もなかなか面白いです。短いながらもミステリー要素ふんだんに盛り込み、破綻させずに纏め上げる手腕もお見事だと思います。
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2018.11.12読了。このシリーズも、もう5作目になるんですね。
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援交探偵上木らいちシリーズの最新作 。
相変わらずくだらないという褒め言葉を捧げたい。 メーラーデーモンを名乗る者からメールが届いた後、連続殺人事件が発生。名探偵らいち、藍川刑事と過去作入り乱れたお祭り感のあるお得?な作品。
シリーズで読んでいる人には堪らないエピソード(読んでいないとわからない)もあり、それも活かされていたと思う。○ころの彼やっぱり好きだわ笑 事件の本質よりも、登場人物や読者自身が試される、いやらしい真相(もちろんエロの意味でね)に至るまでのロジカルな部分は非常に楽しませてくれる。
誰裁や双蛇密室のような暗い話の方がどちらかといえば好みなのだが、シリーズとしては非常に前向きな、今後に期待できる作品であったことは間違いない。
それにしても、ニュース番組の場面はただただ作者がふざけている。笑わせてくれた。
読者への挑戦はシリーズファンなら嗅ぎ付けられるギリギリのラインか…私は全くわからなかった笑 -
待望のらいちシリーズ最新刊。荒唐無稽なようでロジカルなトリックは相変わらず。らいちがツイッターを使って藍川にメッセージとヒントを届けるところは舌を巻く緻密な面白さ。バイブというエッチな性具がキーになっているところもこのシリーズらしくて良い。これまでのシリーズの登場人物たちが青の館に集結したり、作者がワイドショーに登場したりとメタ的なネタも笑えた。
ちなみに……、最初の犬飼の事件、私はすぐ真相を見抜いてしまったのは変態の証で良いでしょうかね。 -
2018年104冊目。シリーズの集大成と言わんばかりに、過去作の登場人物が大集合し、シリーズをなぞりながら進む解決編はファン垂涎ものです。そっちに力が入り過ぎてて、本筋の印象が弱まってしまってるのはご愛嬌。
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そいつからメールが届くと一週間後に死ぬ。
ホラーじみたシリアルキラーと探偵の対決は早坂ファンに捧げられた推理合戦へと発展する。
謎解きが救済になる事と、謎解きが愉しい事を重ねる。
誰かによって解かれるも良し、でも自分の手で解けたとき、それはとても得難い体験になる。
三つくらいの意味で今までの集大成っぽい作りなのでお祭り感を存分に味わう。
相変わらず、いろいろ組み込むのが上手。 -
2018/09/23読了