中間管理録トネガワの悪魔的人生相談 (KCデラックス)

著者 : 福本伸行 萩原天晴 三好智樹 橋本智広 奥津圭介

• 講談社 (2019年2月13日発売)

作品紹介・あらすじ

貧困、暴力、機会不平等、セクハラ、パワハラ、モラハラ、公文書の書き変え、お友達人事、国家レベルの隠蔽……。とかく世知辛い世間には嫌気が差すことばかり。あの人気スピンオフ『中間管理録トネガワ』から帝愛グループ最高幹部である利根川幸雄が降臨。悩み迷える子羊たちから寄せられた質問、相談を切れ味鋭い回答で斬っていく！

以下は、利根川幸雄氏よりのメッセージ。

生きづらい！　ただ働いているだけなのに、生きづらい！　悪いのは俺じゃない、社会なんだ――。
ククク……クク。なるほど、お前たちがそう嘆くのには、嘆くだけの理由があるということか。そう、お前たちが嘆くのには理由がある。それはお前たちがクズだからだ。そしてクズに甘んじて思考しない弱者だからだ。
セクハラをしても、罰される者と、のうのうとしていられる者の二通りが存在する。また、権力者がどれだけ不正を追及されようが座して動じず、いつの間にか不正そのものが有耶無耶にされる。
これを理不尽と受け取るか、理由があると受け取るか、それはお前の度量一つだ。
お前たちの悩みの根源にあるのは、甘えだ。自分をよく見せたいという小さな欲だ。それを、いやというほどわからせてやろうではないか。

感想・レビュー・書評

[とむさんの感想 · 2021年5月23日]

新しいことを取り入れないと何も起きないよ。少しでも何かにヒットする可能性を高めるために新しいことをし続けよう。

圧倒的に満足感ゼロで行動し続けろ！

[坊一郎さんの感想 · 2020年12月27日]

良書…圧倒的…良書…
「人は環境の変化に伴って、様々な経験を積み、成長する…無為に過ごしてはいけない。」
「あらかじめ、失敗を前提にした計画を立て、その上で最高のイメージを持てるから優秀」
様々な人生相談に応える形でトネガワが教えてくれる、圧倒的、生き方メソッド…！
刮目…！

[nabehiro3さんの感想 · 2019年8月12日]

この書籍は、本編のカイジの中では冷徹、頭脳明晰、無慈悲なエリートビジネスマン風のトネガワが、深い悩みを抱える20名強の人達の人生相談に回答するものである。
トネガワの相談者の分析が気持ちいいほど痛快である。また問いへのアドバイスはタイトルの通り悪魔的だが的を得たもので人生経験の深さを感じずにはいられない。

借り物を読了したが、自分の本棚に置いておき人生の岐路に立った時読み返したい書籍。。

[ひびきガエルさんの感想 · 2019年6月30日]

この本には、いじめに対しての心のよりどころ・悪魔的対策になる方法・組織についても書いてあります。
それと、頭になることの大切さや、勿論のこと、読者に圧倒的現実を突き付ける内容もあります。

著者プロフィール

1980年、『よろしく純情大将』でデビュー。代表作は『賭博黙示録カイジ』、『天』、『銀と金』、『最強伝説　黒沢』、『賭博覇王伝 零』など多数。現在、『賭博堕天録カイジ 和也編』、『アカギ』を連載中。

「2012年 『賭博覇王伝　零　ギャン鬼編（4）』 で使われていた紹介文から引用しています。」