試験に出ないQED異聞 高田崇史短編集 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065142639

作品紹介・あらすじ

デビュー20周年、講談社ノベルス53冊目は、歴史ミステリ「QED」、論理パズル「千葉千波の事件日記」など、人気シリーズの各短編が一冊に詰まった贅沢な短編集。「古事記異聞」の橘樹雅と、桑原崇・棚旗奈々が旅先で出会い、雅の進路を決定づける出来事を描いた中編「木曾殿最期」を書き下ろし。高田作品の幅広い魅力が楽しめるお得な一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 桑原・棚旗の話は前段階エピソードを知りたい

    このコンビ以外の作品は初めて読んだが自分には合わなかったので飛ばし読み

  • QEDとそれ以外の作品も含めた短編集。
    正直者と嘘つきとか川渡りとかは完全読み飛ばしたけど、面白いか?
    最後の木曽殿が一つと、九段坂はQED繋がりでまぁ興味

  •  著者のデビュー20周年記念誌として、複数のミステリ・シリーズの新旧短編をまとめたアンソロジー。
     刊行年の古い巻から引っ張っているものは見覚えもあるが、高田ワールド全体の雰囲気を感じられるアソートメントクッキーの味わい。
     特に、《古事記異聞》シリーズ書き下ろしの番外編「木曾殿最期」には、《QED》シリーズの主人公とヒロインがクロスオーバーとして登場しているのが見どころ。
     従来の読者にとっては、二人の未来の姿を拝める楽しみがある。
     また、叙述トリックが光る「茜色の風が吹く街で」は、思春期の焦燥感や閉塞感、成人してから回顧する苦みを思わせる良作となっている。

  • 図書館より。

    ようやく読めた!さらりと読了。やっぱりナナちゃんが出てくる話が好きです(笑)親しみが湧くよ。
    楽しく拝見してきて20周年ですか。おめでとうございます。

  •  やっぱり最後の書き下ろしだな。
     タタルやナナ、雅に期待。

  • ドカスカあれど嬉しく読めた。7本立てで巻末袋とじの自作解説風エッセイ付き。QEDスピンオフは個人的に楽しかった。やはり知っているキャラクターが読めるのは嬉しいものです。
    ・QED~Ortus~ー鬼神の社ー
    奈々が大学1年生のタタルとの初接近遭遇話。豆まきがらみの鬼の話を中心に高田本的ファンダメンタルな予備知識。藤沢鬼王神社。
    ・九段坂の春
    中学時代のタタル。五十嵐先生との初恋の様子が甘酸っぱさあるものの、独特のタタル臭で語られる。いつもながら棚旗 奈々とのロマンスに違和感あるものの、タタルもこう見えてプロの独身者ではないと思えた作品。カンナの鴨志田甲斐の兄の翔一なども登場。
    ・《八月》夏休み、または避暑地の怪
    千葉千波の短編。嘘つき村と正直村のなぞなぞがベースになっている。お坊さん、というのがなんとなく良い。
    ・《九月》山羊・海苔・私
    千葉千波の短編。川渡り問題。
    ・茜色の風が吹く街で
    青春ドラマ、そうそうLPレコードで同じレコード私も持っていました。懐かしい。
    ・クリスマスプレゼントを、あなたにーK's BAR STORY
    バー薀蓄うだうだ話ものは最近すっかり定番ジャンルになりつつあるように感じる。ちょっと良い話、ではあるが。
    ・木曽殿最期ー橘樹雅が、どうして民俗学を志すことになったのかー
    今回この1作を読むだけでも価値あり。このあたりの話になると高田本と私の個人的な見解との違いがよくわかって、大変面白い。舞台は滋賀、木曽義仲が主役、石山寺、義仲寺。橘樹雅とその友達、タタルと奈々がすでに結婚していて、妹の結婚式に京都を訪れた時に雅たちと遭遇したという設定。タタルの人見知りのしなさ加減がすごい。

  • 2019/01/16読了

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著者プロフィール




「2023年 『江ノ島奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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