- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065149898
作品紹介・あらすじ
最近江戸で「九両強盗」というものが流行っていた。「らしい」という情報が奉行のもとに届くが、盗難届がない。とはいえ、奉行所としては対応しておきたい事件だった。江戸の刑罰では、「十両以上の盗み」は打ち首である。九両なら遠島。ぎりぎりの線を狙った強盗である。そのうえ、強盗はかなりのイケメンで、人も傷つけないし、女も犯さない。「綺麗な盗賊」ということで、むしろ「押し入ってもらってスリルを味わいたい」という金持ちまでいるほどである。いつか凶悪事件になるかもしれない、ということで、奉行は「雲を掴む」ような事件を月也に命じる。奉行所が調べたところによると、この強盗は「繁盛している飲食店」を狙って月に1,2回強盗をしているらしい。最大で九両。四両くらいのときもあるらしい。売掛金が入るときを狙ってするりと入り込むという手口である。しかし、江戸には料理屋は多い。繁盛している店といっても千軒はある。そこで沙耶が考えたのが、「評判になる店」を自分で作ることであった。沙耶と牡丹を中心として「若衆料理」屋を始めることにしたのである。従来の「若衆茶屋」は、従業員は夜の相手をする。が、沙耶の店は「いい男」を集めた料理屋であった。手軽に若衆が見物できるということで、沙耶の店は一気に話題になる。そのうえで、沙耶たちは「九両強盗」を待ち受けるのだった……。
感想・レビュー・書評
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うちの旦那が甘ちゃんでシリーズの3作目。
2019.03発行。字の大きさは…小。
かいをおうごとに感動が少なくなって行くが面白くていい。特に、沙耶と月也の掛け合いが面白い。
2話からなっていて、1話目の「丼と怪談」は、九両泥棒を捕まえるために、店をわざわざオープンさせて捕まえる。2話目の「美人画と人相書き(前振り)」は、なんか絵師が変だね。次回に続くようである。
なお、毎回書き方を少しづつ変えている様だが、私は、沙耶と月也の掛け合いを多くしてほしい。
次回を楽しみにしています。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
advicekiyomidosuさんこのシリーズ、気になっているのですが、最寄りの図書館に在架なく、待ってるところですこのシリーズ、気になっているのですが、最寄りの図書館に在架なく、待ってるところです2019/11/03
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江戸で流行りだした「九両泥棒」を捕らえるため、夫婦同心が料理屋を出すことに!
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此処まで設定が成功すると、どんな話しでも混ぜてオイシイ話しが出来上がる
漫画週刊誌見ている気分です(*´∀`*) -
月也は相変わらずなんですが、慣れてきたのかあまり気にならなくなってきました。
沙耶が頑張っているのも変わらず。
夫婦としては良い夫婦なのでほのぼのします。 -
とにかく次がきになる中途半端な終わり方!
早く読みたい。
お互い素直でいられる関係性は素敵だなーと思う。 -
今回もほっこり。癒されます。
あらすじ(背表紙より)
江戸で「九両泥棒」というものが流行っていた。情報は入るが、盗難届は出ない。「十両以上の盗み」は打ち首、九両なら遠島。ぎりぎりの線を狙った盗賊だ。しかも、盗みに入るのは繁盛している料理屋ばかりらしい。風烈廻り同心の月也は、沙耶と料理屋を開いて囮捜査をすることに…。大好評書下ろし時代小説。 -
美味しそうな料理と、仲良しの2人.
雪駄と草履の違いとか.
なるほど このシリーズは事件がどう片付けるか…じゃなくて、その他を楽しむ本なのね. -
可もなく不可もなし
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読みながら、「御宿かわせみ」を思い出していたのは、私だけでしょうか?
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ぼんくらだけど優しくて頼りがいのある同心・紅藤月也の妻・沙耶(さや)が主人公の時代小説。
同心の助手?である小者に恵まれない月也だったけど、沙耶が男装をして小者としてサポートしてくれるようになった途端に、すっかりお手柄が増えて、上司からも期待される存在に(上司たちにも情報は筒抜けで、月也ではなく、沙耶の活躍に期待していたりする笑)。
そんな、ぼんくら同心とその妻の時代ミステリーも3巻目。
1・2巻は短編集だったのだけど、3巻は1つの話。
面白いは面白いのだけど、なんとなく短編だったときのほうが面白かったような…。事件のからくりや、解決までの過程が、割とほんわかぼんやりしているので、尺が長くなると肩透かし感が出てきちゃう気がします。
事件については、イマイチだったけど、江戸の文化を知ることができるのが面白い。
沙耶が作る朝食・夕食の細かい記述や、はやりの食べ物・食べ物屋・屋台の話は、美味しそうでワクワクするし、当時の食文化がわかって面白い。
この巻では、雪駄と草履の違いや歩き方の話なんかも出てきて、時代劇をぼーっと見ているだけではわからなかったことも知ることができました。